キッチンを黒にすると、洗練された雰囲気やおしゃれな空間を演出できます。
その一方で、「本当に自分の家に合うのか」「導入して後悔することになったらどうしよう」と悩む方も多いのではないでしょうか。
黒色のキッチンにはメリットもあれば、選ぶ際に注意すべきポイントもあります。
この記事では、黒いキッチンを検討している方に向けて、導入後のイメージがわく情報や、おすすめのメーカーについて解説します。ぜひ最後までお読みください。
1.キッチンを黒色にするメリット
キッチンにおける黒色は、落ち着いた高級感のある雰囲気を演出できると人気のカラーです。
具体的なメリットとしては、大きく分けて以下の3点が挙げられます。
- スタイリッシュな雰囲気になる
- どのインテリアとも合わせやすい
- 汚れが目立ちにくい
そのため、キッチンを洗練された空間にしたい方におすすめです。
では、一つひとつのメリットについて詳しく見ていきましょう。
1-1.スタイリッシュな雰囲気になる
キッチンを黒色にするメリットとしてまず挙げられるのは、洗練されたスタイリッシュな雰囲気を演出できる点です。
無彩色である黒はインテリアにおいて、「大人っぽさ」「シャープさ」「重厚感・高級感」といった印象を与えるため、家全体のインテリアをグレードアップさせる効果が期待できます。
また、黒色は光沢やマットなど、仕上げの質感によって異なる表情を見せてくれます。
よって、自分の好みや家の雰囲気に合わせたカスタマイズが可能です。
1-2.どのインテリアとも合わせやすい
黒色はインテリアデザインにおいて、他の色と調和しやすいというメリットもあります。
白やグレーなどのニュートラルカラーはもちろん、木目調のブラウンや、鮮やかなアクセントカラーとも美しく組み合わせることができます。
そのため、モダンやナチュラル、北欧風など、幅広いスタイルのインテリアに対応できるのです。
また、季節やトレンドに合わせてインテリアや小物を変える際にも、黒色のキッチンは邪魔をしないため、全体の統一感を保ちやすくなります。
1-3.汚れが目立ちにくい
黒色は、キッチンで発生する汚れが目立ちにくい点でも優れています。
特に、調理中の水滴や油はね、食材の飛び散りなどは、白や淡い色のキッチンに比べて視覚的に気になりにくいのです。
そのため、調理中に触れる機会の多いワークトップ(キッチン天板)や引き出しなどに黒色を取り入れるとお手入れが楽になります。
ただし、目立たなくても汚れは付着しているため、定期的な掃除は必要となります。
とはいえ、キッチンの実用性を重視する方にも黒色は選びやすいカラーといえるでしょう。
2.キッチンを黒色にした際に後悔しがちなデメリット
黒色のキッチンはスタイリッシュで魅力的ですが、導入後にデメリットを感じる場合もあります。
具体的には、以下の3点が挙げられます。
- ホコリが目立つ
- 日当たりが悪いと暗い印象になる
- 指紋や傷が目立つ
いずれも黒いキッチン特有の注意点ですが、工夫と対策次第でデメリットが気にならなくなる可能性もあります。
では、それぞれのポイントについて見ていきましょう。
2-1.ホコリが目立つ
黒いキッチンには、ホコリが目立ちやすいというデメリットがあります。
黒色は光を吸収する特性があり、ホコリや粉状の汚れが浮き上がるように見えることがあるからです。
しかし、キッチンはいつでも清潔を保ちたい場所ですよね。
白い汚れにすぐに気がついて、掃除の習慣をつけられると前向きに捉えることもできます。
お手入れの際にはマイクロファイバークロスでこまめに拭き取るのがおすすめです。
また、キッチンの素材を選ぶ際は、抗ホコリ加工の施されたものを選ぶのが良いでしょう。
2-2.日当たりが悪いと暗い印象になる
黒色は空間を引き締める反面、光を反射しにくいため、日当たりが悪い場所では暗い印象を与える可能性があります。
特に、自然光の少ないキッチンでは閉塞感を感じてしまうかもしれません。
その場合は、照明を増やしたり、壁や天井を明るい色にしたりすることでバランスを取ると良いでしょう。
また、キッチンのパーツやインテリアに、ガラスやステンレスなどといった光を反射する素材を組み合わせることで、黒の重さを軽減する効果も期待できます。
2-3.指紋や傷が目立つ
黒いキッチンは、表面の指紋や傷が目立つという点でも注意が必要です。
特に光沢感のある素材の場合は触れるたびに指紋が付着し、目立ちやすくなるのです。
また、キッチンを使っている最中についた小さな傷は白っぽく見えるため、使用感も目立ちやすくなる傾向があります。
対策としては、マットな仕上げの黒色素材を選ぶか、耐傷性の高いコーティングが施された製品を選ぶと良いでしょう。
これにより、キッチンに黒色を取り入れても、美しさを長く保つことができます。
3.黒色のおしゃれなキッチンメーカー・モデル3選
黒色のキッチンにはメリットとデメリットがあることを理解した上で、取り入れる際には信頼できるメーカーや人気のモデルを選ぶことが重要です。
ここからは、おしゃれで機能性の高い3つのメーカーの代表モデルを紹介します。
- クリナップ「rakuera」
- TOTO「crasso」
- LIXIL「Shiera S」
それぞれの特徴を押さえておくことで、理想のイメージをつかみやすくなり、キッチン選びも楽しくなることでしょう。
それでは、一つひとつ解説していきましょう。
3-1.クリナップ「rakuera」
クリナップ「rakuera(ラクエラ)」は、キッチンの印象を大きく左右する扉を26色から選べることが特徴で、黒色も展開されています。
また、レンジフードやワークトップを黒で統一することで、スタイリッシュで洗練された空間を演出します。
ワークトップやシンクには耐久性と機能性を兼ね備えた素材を採用。
特にステンレスは傷がついても自己再生機能が働き、美しさを保ち続けるのがポイントです。
アクリストンやコーリアンのワークトップは人工大理石で、衝撃に強く、変色しにくい性能を持ち、長く快適に使えます。
さらに、収納力にも優れ、調理道具や食器を効率良く整理できる実用的な設計が施されています。
デザイン性だけでなく、日々の使いやすさを追求した「ラクエラ」は、機能性と美しさを両立した理想のキッチンです。
3-2.TOTO「crasso」
TOTO「crasso」(クラッソ)は、黒い扉に木目柄、大理石風柄、幾何学模様など、多彩な素材を選ぶことができ、シンプルながらも高級感のあるデザインが特徴です。
ワークトップの素材はクリスタルで、熱や衝撃に強いだけでなく、お手入れも簡単。
汚れや擦り傷を磨いて落とせるため、長く美しさを保つことができます。
また、収納スペースが充実しており、キッチン周りをすっきりと整理整頓できるのも大きな魅力です。
さらに、手をかざすだけで水を出し止めできるセンサー式水栓などの最新の機能を備えています。
効率的な動線が設計されており、調理や片付けもスムーズに行える点も見逃せません。
デザイン性と実用性が調和した「クラッソ」は、快適で使い勝手の良い理想的なキッチン空間を実現します。
3-3.LIXIL「Shiera S」
LIXIL「Shiera S」(シエラエス)は、予算や必要な収納機能に応じて選べるパッケージプランがあることが大きな特徴で、コストを抑えながらも快適で使いやすいキッチンをお求めの方におすすめです。
飽きのこないシンプルなデザインで、収納力が高く、調理道具や食器を効率的に整理することができます。
また、伸縮式シャワー付き水栓を採用しており、シンクの清掃も簡単で衛生的です。
ワークトップに黒色は展開されていませんが、薄型のデザインのため全体と美しく調和するのが嬉しいポイント。
ワークトップの素材には、人工大理石とステンレスを使用しており、いずれも耐久性に優れています。
「シエラS」も、デザイン性と実用性を兼ね備えたキッチンです。
4.施主支給でおしゃれなキッチンをお得に購入できる!
黒いキッチンを検討している方にもぜひ知ってもらいたい情報です。
費用を抑えながらおしゃれなキッチンの導入を実現する方法として、施主支給が注目されています。
施主支給とは、リノベーションに必要な設備や素材を施主である自分が購入し、施工業者に設置を依頼する方法です。
自分で設備を選べる自由度がありながら、工事をプロに任せる安心感もあることが施主支給の大きなメリットといえるでしょう。
特にインターネットを活用すると、メーカー公式サイトやアウトレット品をお得に購入するチャンスが広がります。
ただし、事前に業者と打ち合わせを行い、設置可能な製品かどうかを確認することが重要です。
施主支給を検討する場合は、ワークトップを扱うメーカーのショールームに相談してみましょう。
詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事も合わせて読んでみてくださいね。
まとめ
黒いキッチンはスタイリッシュで洗練された空間を演出する一方、日当たりの悪い場所では暗い印象になる、ホコリや指紋が目立つなどのデメリットもあります。
しかし、空間全体の色や素材を考慮してバランスをとり、基本的なお手入れをすれば黒いキッチンを快適に使うことができるでしょう。
本記事で紹介した、クリナップ「rakuera」、TOTO「crasso」、LIXIL「Shiera S」といった信頼できるメーカーのモデルを選ぶことで、満足度の高いキッチンを実現できます。
また、施主支給を活用して費用を抑えながら、おしゃれなキッチンを導入することも可能です。
黒色の魅力を最大限に活かし、理想のキッチン空間を作り上げましょう。