システムキッチンの選び方が分からずお悩みの方、必見です。
「こだわりたいけど、どう選ぶべきか分からない」「どれも良さそうで迷ってしまう」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事で解説する「システムキッチン選び基本の4ステップ」を知っていれば、自分に合うキッチンをスムーズに絞り込めます。
何も決まっていない段階から、ピッタリのシステムキッチンが見つかるまでの流れを全て解説するのでぜひご覧ください。
システムキッチンの選び方
システムキッチンを選ぶ際は4つのステップで絞り込んでいきましょう。
もちろん「カラーは絶対に白が良い!」といった形で希望が固まっている場合は必ずしも上記の順番で絞り込む必要はありません。
ですが、選び方で迷っているなら上記の順番で決めていくことをおすすめします。
大枠から決めて絞り込んでいくことで「調べてみると希望のグレードに機能がなかった」「動線が考慮できていなくて使いづらかった」などの失敗を避けやすくなるからです。
次章以降で各ステップの具体的な流れについて解説します。
◆上記の流れに加えて同居している方や、キッチンを使う可能性がある方の希望を聞いておくとイメージが膨らみます。 なかなか希望が思いつかない場合は、現在のキッチンへの不満を挙げていくと欲しいキッチンがイメージしやすくなるでしょう。 |
【ステップ1】メーカー・グレードを決める
まずは「どのメーカーにするか」「どのグレードにするか」を決めます。
メーカーごと、グレードごとに特徴・特色が異なるのでシステムキッチンの大まかな方向性が決まるステップです。
本章で各メーカーの特徴とグレードについて解説します。
各システムキッチンメーカーの特徴
以下の表に大手システムキッチンメーカー5社の特徴をまとめています。
メーカー名 | 特徴 |
---|---|
クリナップ | ・国内初のシステムキッチンメーカー ・清潔に保ちやすいステンレスを骨組みまで使用 |
LIXIL | ・使用時の負担を減らす機能多数 ・大容量の収納も魅力 |
TOTO | ・シャワー機能や水栓といった水回りが高評価 ・デザイン賞を受賞したシリーズ有り |
Panasonic | ・調理がラクになる3口・4口コンロが魅力 ・コンロが横並びで手入れがしやすい |
トクラス | ・人造大理石を用いたデザイン性 ・汚れが染みつきにくく、キズや衝撃にも強い |
各メーカー独自の特徴に加えて、以下のようなシステムキッチンの基本的な機能は全メーカー共通して有しています。
- 継ぎ目がなく、清掃がしやすい
- デザイン性に統一感がある
- 材質やレイアウト、機能を選べる
つまり、独自の機能や特徴がメーカーを決める判断基準になります。
システムキッチンのグレード
気になるメーカーが見つかれば、次はそのメーカーが出しているシステムキッチンのグレードを確認しましょう。
各メーカー大体3つのグレードで展開しており「低価格・中価格・高価格」に分かれています。
例えば、クリナップが展開しているのが以下のグレードです。
低価格帯は元々お手頃なのに加えて、業者が多く仕入れやすいことや、商品構成のシンプルさから割引率が高くなりやすいため、費用を抑えたい方におすすめです。
カラーバリエーションや収納の選択肢が少なくなるデメリットはありますが、オプションを活用して補強することができます。
逆に高価格帯は豊富な機能と高いカスタマイズ性が魅力です。
各メーカーが最新の機能を投入するため、メーカーごとの特徴が反映されやすい価格帯でもあります。
その間を取る形の中価格帯は、機能と費用のバランスを求める方に人気です。
【ステップ2】キッチンのレイアウトを決める
ステップ2のレイアウトはキッチンの使い勝手に大きく影響を与えます。
キッチンのレイアウト・配置を決める上で重要なのは、以下の3点です。
- 冷蔵庫・シンク・コンロの距離感
- 壁付キッチン・対面キッチンの違い
- キッチンの型の種類
適切な決め方を把握して、理想のキッチンへ近づけましょう。
冷蔵庫・シンク・コンロの距離感
冷蔵庫・シンク・コンロは調理中に移動することの多い箇所です。
この3箇所を結んだ三角形を「ワークトライアングル」と呼びます。
三角形の各辺の合計が360cmから660cmの間に収まっているのが理想的なレイアウトです。
それぞれの場所に2歩から3歩で移動できるため使いやすくなります。
⚠️各辺の距離が長いと無駄な動きが必要になり、短いと収納や作業に用いるスペースが足りなくなる恐れがあります。 |
適切なワークトライアングルを実現できるかを意識してキッチンを選びましょう。
壁付キッチン・対面キッチンの違い
壁付キッチン・対面キッチン、どちらにするかも重要なポイントです。
壁向きの配置が壁付けキッチン、ダイニング・リビング向きの配置を対面キッチンと呼びます。
壁付けキッチンのメリットは、壁側を向くので調理に集中できることです。
加えて壁に面して設置するため、部屋全体のスペースを広く活用できます。
対面キッチンのメリットはダイニング・リビングにいる家族や友人とコミュニケーションが取りやすいことです。
調理中にも部屋全体に目を配れるので、小さいお子様やペットがいるご家庭に人気のある配置となっています。
◆近年、人気が増しているのは対面キッチンですが必ずしも万人に向いているわけではありません。 例えば、壁付けキッチンよりもスペースを必要とするため、間取りにある程度の余裕が必要です。 間取りや家族構成を考慮してどちらが適しているか検討しましょう。 |
キッチンの型の種類
キッチンには「I型」「L型」と呼ばれる型があります。
I型のキッチンはキッチンセットを横一列に並べるレイアウトです。
スペースと動線をコンパクトにまとめることができます。
以前から主流となっている型なので「キッチン」と聞いて、I型を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
一方、L型はコンロとシンクを90度になる形で配置する型です。
作業スペースをI型よりも広く取ることができる点や、作業スペースを分けられるため複数人での調理に向いている点もメリットです。
ただ、奥行きが必要であったりI型よりも費用がかかることが多いなどのデメリットもあります。
間取りや予算を考慮し、どちらの型にするか検討しましょう。
【ステップ3】キッチンパーツを決める
パーツ選びはキッチンの使いやすさや便利さに直結します。
自分好みにカスタマイズしやすく、調理の効率を上げたり手入れをしやすくすることも可能です。
本章では3つの主なキッチンパーツについて解説します。
ワークトップ(天板)
ワークトップは作業を行ったり、物を置いたりする面のことを指します。
ワークトップを選ぶ上で重要なのは素材と高さです。
以下の3つが主流の素材として挙げられます。
材質 | 特徴 | デメリット |
ステンレス |
・サビにくい ・安価 ・熱に強い |
・傷が付きやすい |
人工大理石 | ・水垢が目立ちにくい ・カラーやデザインが豊富 ・傷の補修が簡単 |
・変色しやすい |
メラミン樹脂 | ・汚れや傷がつきにくい ・カラーが豊富 |
・熱に弱い ・シートが剥がれる |
自分の重視するポイントを優先して素材を選びましょう。
そして、自分に合った高さを選ぶことも重要です。
高さが低いと前屈みになってしまい、腰に負担がかかります。
反対に高すぎると肩や肘を上げる必要があるため、適切なワークトップを選びましょう。
「身長を2で割って5cm足した数」が適切な高さの目安になります。
例えば160cmの人であれば「160cm÷2+5=85cm」なので85cmが、作業に適した高さです。
⚠️キッチンを使う方が複数人いる場合は、話し合って高さを決めることをおすすめします。間を取るのか、メインで使う方を優先するのかを決めておくと良いでしょう。 |
シンク
シンクは水を流すための水槽の箇所を指します。
主に洗い物をする箇所です。
シンクの素材は基本的にステンレスと人工大理石のどちらかを選びます。
ステンレスシンクのメリットは以下の3点です。
- 安価
- 熱に強い
- シミがつきにくい
総じて使い勝手を重視する方に向いた素材と言えます。
見た目もシンプルで洗練された雰囲気を出しやすい素材です。
一方、人工大理石シンクのメリットは以下の3点です。
- デザインが豊富
- カラーが豊富
- 傷がつきにくい
ステンレスシンクよりも、デザイン性を重視する方に向いているのが人工大理石シンクと言えます。
自分好みにカスタマイズしやすいのも良い点です。
⚠️上記のメリットに加えてワークトップで選択した材質も考慮する必要があります。 |
コンロ
コンロを選ぶ際はガスコンロとIHのどちらかから選択します。
ワークトップやシンクに比べると身近なのでイメージしやすいのではないでしょうか。
ガスコンロのメリットは鍋を持ち上げたり、振ったりと調理の幅が広い点です。
チャーハンなどの炒め物を作る際に重宝します。
火を直接見て微調整ができるのも良い点です。
一方、IHのメリットは火を使用せず、電力で加熱するので火災発生リスクが抑えられる点です。
また、コンロ全体が平らになっており手入れが簡単で、サッと拭き取るだけで掃除が終わります。
調理の幅を重視するならガスコンロ、安全性や手入れのしやすさを重視するならIHコンロがおすすめです。
ご家庭の状況や目的に合わせて選択しましょう。
【ステップ4】カラーを決める
キッチンは他と比較して、サイズが大きく存在感のあるインテリアです。
そのため、選ぶカラーよって部屋全体の雰囲気が大きく変わります。
自由で選びやすいが故に迷いやすいカラーの決め方について解説します。
壁や床に近いカラーを選ぶ
壁や床に近いカラーを選ぶことで統一感が生まれます。
周囲に溶け込ませることで全体的にスッキリとした印象になるのがメリットです。
加えて清潔感を出したり、空間を広く見せることができるのも良い点として挙げられるでしょう。
床や壁に合わせると、ホワイトやブラウンといった人気のあるカラーになりやすいので、個性を出したい方よりも飽きのこないデザインをお求めの方に向いています。
目を引くカラーを選ぶ
レッドやブルーといった目を引くカラーを選ぶことで、キッチンを部屋のアクセントにすることができます。
床や壁と合わせると統一感が出るのに対して、目を引くカラーを選ぶと部屋全体がグッと引き締まった印象になります。
「全体を目を引くカラーにするのは派手すぎるかも」とお思いの場合はツートンカラーとして取り入れるのもおすすめです。
床や壁に近いカラーと目を引くカラーを併用することで、派手になりすぎることは防ぎつつ引き締まった印象を与えることができます。
個性的な雰囲気を出したい方や、おしゃれで目立つキッチンをお求めの方に向いた選び方です。
システムキッチンのカラーやパーツで「どれにするか迷ってしまう」とお悩みなら当店の「おすすめシステムキッチン比較表」をご活用ください。
まとめ
「システムキッチン選び基本の4ステップ」をお伝えしてきました。
各ステップで自分の重視したい機能や間取り、家族構成などを考慮して決めていくことでピッタリのシステムキッチンが見つかります。
システムキッチン選びでお悩みの方はぜひお試しください。