狭いキッチンのリフォームは、日々の家事を快適にする大きな助けとなります。
調理中にぶつかってしまったり、物の出し入れがしづらかったりと、スペースの狭さは家事のストレスにつながることも少なくありません。
通路や収納、作業スペースを見直すことで、限られた空間でも広々と使えるようになるのです。
しかし、リフォームに対し「何をすれば広くなるのか」「費用はどれくらいかかるのか」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、狭いキッチンを広く快適にするリフォーム方法や便利グッズ、費用の目安について解説します。
これからリフォームを検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。
1. 狭いキッチンを快適にする4つのリフォーム
狭いキッチンでも、工夫次第で快適な空間に生まれ変わります。
特に有効なのが、空間の使い方を見直すリフォームです。
家具や設備の配置、収納方法を見直すことで、限られた面積でも広さと機能性を両立できます。
ここでは、「通路幅を広げる」「キッチンを壁付きにする」「吊り戸棚を設ける」「作業スペースを広げる」という、実用的な4つのリフォーム方法をご紹介します。
1-1. 通路幅を広げる
狭いキッチンにまずおすすめしたいのが、「通路幅を広げる」リフォームです。
キッチン内の動線がスムーズになることで、料理や片付けのストレスが軽減されます。
特に複数人で使う場合、狭い通路はぶつかりやすく不便です。
通路幅を確保するには、キッチン設備の配置変更やサイズダウンを検討すると良いでしょう。
一人が無理なく通れる幅(60〜90cm程度)を意識すると、作業中も快適に動けるようになります。
1-2. キッチンを壁付きにする
次に効果的なのが「キッチンを壁付きにする」方法です。
対面キッチンは開放感がありますが、設置には十分なスペースが必要です。
その点、壁付きキッチンは壁に沿って設置するため、限られた空間でも広く使えるのが特徴です。
また、壁面を使って収納を増やすこともできます。
狭い空間でも圧迫感が減り、作業効率の高いキッチンに仕上がるでしょう。
1-3. 吊り戸棚を設ける
収納力を高めるために、「吊り戸棚を設ける」ことも有効です。
床面が狭く収納家具を増やせない場合でも、天井近くのデッドスペースを活用すれば、収納量を確保できます。
調理器具や食器など、使用頻度の低い物を収納するのに適しており、手元の作業スペースをスッキリ保てますよ。
収納場所が増えることで、キッチン全体が整って使いやすくなるでしょう。
1-4. 作業スペースを広げる
狭いキッチンのリフォームとして、「作業スペースを広げる」工夫も重要です。
調理中のストレスは、作業する場所の狭さに起因することが多く、まな板や食材を置くスペースが足りないと効率が下がってしまいます。
リフォームでは、シンクやコンロのサイズを見直したり、作業台を一体型に変更したりすることで、スペースを確保できます。
十分な作業スペースがあると、複数の工程を並行して行いやすくなり、効率的に調理を進められるでしょう。
必要に応じて、スライド式の作業台や折りたたみ式のカウンターを取り入れるのもおすすめです。
2. 狭いキッチンを使いやすくするグッズ
リフォームまでは考えていないけれど、「少しでも快適にしたい」と思う方には、便利グッズの活用が効果的です。
収納や作業効率を高めてくれるアイテムを取り入れるだけでも、キッチンの使い心地が格段にアップします。
ここでは、狭いキッチンをより快適にするおすすめアイテムを3つご紹介します。
2-1. 伸縮式水切り
まずおすすめしたいのが、「伸縮式水切り」の活用です。
このグッズはシンクの上に渡して使うタイプで、使用しないときはコンパクトに収納できます。
洗った食器を一時的に置ける場所が確保でき、作業スペースを有効に使えます。
水がシンクに直接流れる構造のため、カウンターが濡れる心配もありません。
スペースが限られるキッチンには特に便利なアイテムです。
2-2. 吸盤フック
次に取り入れたいのが、「吸盤フック」です。
壁面やタイルなどに取り付けることで、キッチンツールや布巾を吊るすスペースを簡単に確保できます。
工具不要で設置できるので、自由に位置を変えられるのも便利なポイントです。
小物の置き場に困るキッチンでは、整理整頓と作業効率の両方をサポートしてくれます。
2-3. ワイヤーネット
最後にご紹介するのが「ワイヤーネット」です。
壁に立てかけたり吊るしたりして、調理器具や小物を収納する棚として活用できます。
専用フックやバスケットを組み合わせれば、自分好みのカスタマイズ収納も可能です。
縦の空間を有効活用できるため、床面を広く保ちつつ、物を取り出しやすく整理できます。
特に収納が少ないキッチンには、心強いアイテムといえるでしょう。
3. 狭いキッチンを広くするためのリフォーム費用
狭いキッチンを広く見せるためのリフォームには、具体的な費用も重要な判断材料です。
内容や工事の規模によって金額が大きく変わるため、事前に相場を把握しておくことが失敗を防ぐポイントになります。
ここでは「既存のキッチンを移動させる場合の費用」と「新しいキッチンを導入する場合の費用」の2つに分けてご紹介します。
3-1. 既存のキッチンを移動させる場合の費用
「既存のキッチンを移動させるリフォーム」は、比較的シンプルで手軽な印象がありますが、意外と費用がかかるケースもあります。
なぜなら、キッチンの移動には給排水やガス、電気の配線工事が必要だからです。
一般的には20万〜50万円程度が目安とされますが、移動距離や構造によってはそれ以上かかることもあります。
複数の業者に相見積もりを依頼し、施工内容を明確にすることで、費用を抑えましょう。
3-2. 新しいキッチンを導入する場合の費用
「新しいキッチンの導入」は、自由度が高く理想の空間を実現しやすいリフォーム方法です。
特に最新のシステムキッチンは、収納性や清掃性にも優れており、使い勝手を大きく改善できます。
費用相場は50万〜150万円程度。
設備のグレードやレイアウト変更の有無によって金額に幅があります。
高機能な設備を選ぶことで快適さは増しますが、予算オーバーにならないよう注意が必要です。
優先順位を明確にし、必要な部分に集中投資するようにしましょう。
4. 施主支給ならお得に新しいキッチンを導入する
コストを抑えて理想のキッチンを手に入れたい方には、「施主支給」がおすすめです。
施主支給とは、施主自身がキッチンや関連設備を購入し、施工業者には工事のみを依頼する方法です。
このスタイルを活用すれば、流通コストや中間マージンをカットでき、全体費用を安く抑えることが可能になります。
例えばネット通販やホームセンターで設備を購入すれば、定価の半額以下で入手できることもあります。
ただし、製品サイズや仕様が施工内容に合わないと、追加工事や設置不可になるケースもあるため、事前に業者との綿密な打ち合わせが必要です。
住宅設備を取り扱う当店でも、安価で購入できるキッチンやパーツが揃っています。
ぜひチェックしてみてください!
まとめ
狭いキッチンでも、リフォームや便利グッズを活用することで、快適で使いやすい空間を手に入れることができます。
通路幅や収納、作業スペースを見直すだけでも、印象は大きく変わります。
さらに、伸縮式水切りや吸盤フック、ワイヤーネットといった手軽なアイテムを取り入れれば、収納力や作業効率もアップします。
費用面では、キッチンの移動や新規導入の相場を把握したうえで、「施主支給」などのコストダウン術を取り入れるのも有効です。
無理なく、かつ満足度の高いリフォームを実現するためにも、自分に合った方法を見つけて計画的に進めていきましょう。