「やっぱり食洗機は高いし、スペースも取るからなぁ…」そう思っていませんか?
実は食洗機の中にもスペースを全く取らないタイプもあって、導入すれば年間10日分の家事時間を削減できてしまいます。
今回の記事では、システムキッチンに搭載できる食洗機のタイプやメリット、価格について詳しく解説します。
本記事を読めば、食洗機の種類や特徴を理解できるので、食洗機を付けるか迷っている方や、後付けでの食洗機導入を検討している方はぜひご覧ください。
1.システムキッチンの食洗機には2種類ある
システムキッチンの食洗機は大きくわけて以下の2種類があります。
- ビルトイン食洗機
- 卓上置き食洗機
それぞれ異なるメリットとデメリットがあるので、どちらが自分に適しているか確認しておきましょう。
1-1.ビルトイン食洗機
システムキッチンに内蔵されている食洗機をビルトイン食洗機と呼びます。
システムキッチンを購入する際にオプションとして選択可能で、スッキリとした見た目にできるのが魅力です。
ビルトイン食洗機はさらに2つのタイプに分類されます。
- スライドオープン
- フロントオープン
(クリナップ「ラクエラ」のビルトイン食洗機:スライドオープンタイプ)
スライドオープンタイプはシステムキッチンから引き出して使います。
立ったまま引き出しを開ける形で楽な姿勢で使えるのが魅力です。
逆にデメリットとしては底から順に食器を並べていく動作が必要で、慣れるまでは戸惑うかもしれません。
加えて、もう1つのフロントオープンタイプよりも収納量が少なくなりがちなのもデメリットと言えるでしょう。
一方でフロントオープンタイプは扉を倒すと中のカゴが飛び出してくるので、そこに食器を並べていきます。
スライドオープンタイプよりも多くの食器をしまえるのがメリットです。
逆にデメリットとしては、かがんで作業するので腰に負担がかかります。
また、フロントオープンタイプに対応している国内メーカーが限られているため、選択肢が少ないのもデメリットです。
1-2.卓上置き食洗機
卓上置き食洗機はキッチンのワークトップや台座に直接置いて使用します。
大きな工事が不要で、ビルトイン食洗機よりも手軽に使えるのが魅力です。
また、ブランドにもよりますがビルトイン食洗機より安価で手に入りやすいのも嬉しいポイント。
一方で、直接置く都合上、キッチンのスペースが狭くなってしまう点には注意しましょう。
2.食洗機付きのシステムキッチンは5〜20万円高くなる
(人気のシステムキッチン、クリナップ「ラクエラ」での比較。食洗機がない左のモデルに比べて食洗機の付いている右のモデルは約5万5千円高い)
システムキッチン購入時にオプションで食洗機をつける場合、つけない場合に比べて5~20万円高くなります。
額を決めるのは「ビルトインか卓上置きか」「食洗機のグレード」といった要素です。
加えて、食洗機を付ける場合、システムキッチン購入時の工事費にも影響します。
それらも含めて、差額よりもメリットの方が大きいと感じた場合は導入してみましょう。
3.システムキッチンに食洗機を付けるメリット
食洗機をオプションとして付けるメリットは以下の3つです。
- 食器洗いに割く時間を減らせる
- 高温で洗える
- 手荒れが防げる
使う人によっては食洗機なしとの差額以上に大きなメリットになるかもしれません。
各メリットについて詳しく解説するので、自分に合っているか確認しておきましょう。
3-1.食器洗いに割く時間を減らせる
1番のメリットは家事に割く時間を削減できることです。
手洗いでの食器洗いにかかる時間は平均19.4分、1日に2回食器を洗うとすると年間約10日間は食器洗いに時間を割いていることになります。
出典:PRTIMES パナソニック株式会社|「食器洗い」の価値は年間約146万円!? 女性たちの「食器洗い」ストレスの実態が判明・“面倒で後回し”דたまって憂うつ”の悪循環も…
一方で、食洗機に食器を並べてボタンを押すまでにかかる時間は5分程度です。
毎日、30分近い家事の時間を削減することができるのは大きなメリットと言えるでしょう。
3-2.高温で洗える
手洗いの際に使用するお湯は直接手で触れられる40度前後のお湯です。
軽い汚れであれば問題なく洗えますが、しつこい油汚れなどには手間取ることもあるでしょう。
一方で食洗器は60~80度と直接手で触れられない高温で洗浄します。
高温で洗浄すると油分や汚れを分解しやすくなるのがメリットです。
3-3.手荒れが防げる
直接水や洗剤に触れる必要がないため、手荒れを予防することができます。
🗣️水や洗剤によって手の油分が減ると手荒れが起きやすくなると言われています。 出典:my kao「冬の水仕事に!今日からできる手荒れケア。手肌にやさしい食器洗いのポイント」 |
手洗いの場合はゴム手袋などをつけることでも対策できますが、手荒れが激しい方にとってはゴム手袋との擦れやムレも痒みや荒れに繋がります。
洗い物をほとんどしなくて済むようになるのは、手荒れでお悩みの方にとっては大きなメリットとなるでしょう。
4.システムキッチンの食洗機に関するよくある質問
システムキッチンの食洗機に関して、気になりがちな以下2つのポイントを解説します。
- 食洗機は後付けで設置できますか?
- 食洗機付きでコスパの良いシステムキッチンはどれですか?
「今のキッチンに食洗機を付けたい」「新しい食洗機付きのお得なキッチンが欲しい」とお思いの方は是非ご覧ください。
4-1.食洗機は後付けで設置できますか?
食洗器は後付けで設置することができます。
特に卓上置き食洗器であれば、工事が不要なモデルも多いため気軽に後から設置することが可能です。
ただし、ビルトイン食洗器の後付けを検討している場合は以下2つの条件を満たしているか確認しましょう。
- 持ち家であるor大家から許可を得ている
- キャビネットにスペースが十分にある
まず、1番については持ち家に住んでいる場合は特に必要な準備はありません。
ただ、賃貸に住んでいる場合は大家に工事を行う許可を得る必要があります。
この際に「退去時に食洗器を外して原状回復が必要になるか」まで詳しく話を進められていると安心です。
2番については、ビルトイン食洗器を組み込めるスペースがないとそもそも設置ができません。
目安として以下のスペースがあるかを確認してみましょう。
項目 | サイズ |
---|---|
幅 | 450mm以上 |
キッチンの高さ | 750mm以上 |
奥行 | 630mm以上 |
スペースが足りない場合は追加で工事をしたり、卓上置き型へ検討するなど別の方法で導入する必要があります。
4-2.食洗機付きでコスパの良いシステムキッチンはどれですか?
多くのシステムキッチンでは食洗器をオプションで付けることができますが、コストパフォーマンスの良さでおすすめなのが以下の3モデルです。
- クリナップ「ラクエラ」通常価格¥737,550 セール価格¥221,320
- リクシル「シエラS」通常価格¥853,050 セール価格¥281,500
- TOTO「ミッテ」通常価格¥899,250 セール価格¥323,700
どのモデルも人気ですが、どれが合うかは選ぶ人によって異なります。
各モデルの機能や強みは以下の記事でさらに詳しく解説しています。
まとめ
システムキッチンの食洗機には、ビルトインと卓上置きの2種類があります。
ビルトイン食洗機は、スライドオープンとフロントオープンのタイプがあり、システムキッチンに内蔵する形でスッキリとした見た目が特徴です。
一方、卓上置き食洗機は工事不要で手軽に導入できますが、作業スペースを取るデメリットがあります。
食洗機の導入には食洗機なしのシステムキッチンを購入するのと比較して5〜20万円の追加費用がかかりますが、メリットも多く存在します。
例えば毎日約30分の食器洗い時間を5分程度まで短縮でき、60〜80度の高温洗浄で油汚れも効果的に落とせます。
後付けでの設置も可能ですが、ビルトイン型の場合は、十分なスペースの確保と、賃貸の場合は大家の許可が必要な点には注意が必要です。