システムキッチンのシンクはどの素材にする?サイズや交換タイミングまで解説

システムキッチンのシンクはどの素材にする?サイズや交換タイミングまで解説

 システムキッチンのシンクを使っていて「汚れが落ちにくい」「サイズが合わない」とお悩みの方に向けて、新しいシンク選びのポイントを解説します。

加えて、シンクに使用される素材ごとの特徴や取り付け方、交換のタイミングと交換費用の相場など、シンク選びに必要な情報をまとめて解説しますのでぜひご覧ください。

この記事を参考に、自分の生活にぴったりのシンクを見つけましょう!

 

1. シンク選びのポイント

システムキッチンのシンク選びは使い勝手や、キッチン全体の雰囲気に影響する重要なポイントです。

そのため、シンク選びは以下の3点に注目して行いましょう。

  1. 機能性
  2. 耐久性
  3. お手入れのしやすさ

本章で各ポイントについて詳しく解説します。

 

1-1. 機能性

シンクの機能性に最も影響するのが奥行きといったシンクのサイズです。

一般的には幅75cm奥行き50cm程度ですが、ご自身の生活に即したサイズを選びましょう。

例えば、大きな鍋やフライパンを頻繁に使うのであれば、幅と奥行きに余裕のあるシンクにすることをおすすめします。

幅と奥行きを持たせることで洗い物をする際に広々とシンクを使えるでしょう。

逆に、コンパクトなシンクを選べばその分だけ作業スペースを広く設けることも可能です。

加えて、シンクの深さも使いやすさに影響します。

深すぎると腰を曲げる必要がありますし、浅すぎると水ハネが強くなりがちです。

目安としては、直立した状態でシンクの底に手が付く程度の深さにしておくとちょうど良くなります。

 🗣️ディスポーザー(生ゴミ粉砕機)をシンク下に設置できるシンクを選べば、さらに機能性を高めることも可能です。

 

1-2. 耐久性

シンクの耐久性は、選んだ素材が大きく影響します。

例えばステンレス製のシンクであれば、耐熱性傷への耐性に優れ、長期間の使用に適しています。

別の例を挙げると、水晶成分を含んだクォーツ製のシンクは熱や汚れ衝撃にも強いのが特徴です。

普段から調理後の熱い鍋を置いたり、汚れの落ちやすい強力な洗剤を使用する場合は特に耐久性の高い素材を選ぶことをおすすめします。

本記事2章の「シンクに使われる素材」で各素材について詳しく解説しているのでぜひご覧ください。

 

1-3. お手入れのしやすさ

お手入れのしやすさにもシンクの素材が大きく影響してきます。

例えば、ステンレス製シンクは汚れや水垢が付きにくく、中性洗剤で簡単に掃除できます

ただ、傷がつきやすく、古くなってくるとれが落ちにくい点はデメリットです。

他には人工大理石はくすみにくいものの、使えない洗剤があるなど、シンクごとに必要な手入れの方法や頻度も異なるため、自分にあったシンクを選びましょう。

 

2. シンクに使われる素材

主に使用されるシンクの素材は以下の4種類です。

  • ステンレス
  • 人工大理石
  • ホーロー
  • クォーツ

それぞれに特徴やメリットがあるため、自分のキッチンスタイルや好みに合った素材を選んで快適に使えるシンクを見つけましょう。

 

2-1. ステンレス

内容
メリット

- 耐熱性に優れる
- サビにくく清潔に保てる
- 比較的安価で衛生的

デメリット - 表面に細かなキズがつきやすい
- 水垢がつきやすい
- 音が響きやすい

ステンレスはサビにくく、耐熱性に優れている定番の素材です。

サンウェーブ工業(現LIXIL)が1956年に日本で初めて開発し、集合住宅に導入しました。

価格もシンクの中では比較的安価で3万円から5万円ほどで購入できるので、現在も多くの家庭で採用されています。

 🗣️プレス工法と呼ばれる方法で大量生産が可能なこと、流通量が多いことが安価に提供できる主な理由です。

 ただし、小さな傷や水垢がつきやすい点はデメリットです。

水の音なども響きやすいので静音性を求める方にはデメリットになるかもしれません。

安価で使いやすい定番のシンクをお求めの方におすすめです。

 

2-2. 人工大理石

内容
メリット - デザイン性が高く、カラーバリエーションが豊富
- 静音製が高い
- 水垢が目立ちにくい
デメリット - シミが付きやすい
- お手入れの方法が限定的
- 経年変化で黄ばみが目立つ

樹脂や鉱石を混ぜ合わせて作ることで、天然の大理石のような見た目ながら軽量で加工しやすいのが人工大理石です。

デザイン性が高くカラーバリエーションも豊富なためキッチン全体をおしゃれに演出したい方に人気の素材となっています。

水垢が目立ちにくく、ステンレスシンクと比べると静音性が高いのもメリットです。

一方で、コーヒーやワインといった濃い色の液体はシミが付きやすいので注意しましょう。

また、漂白剤や酸性・アルカリ性の洗剤は使用できません。

表面が溶けたつ、ザラついたりする原因になります。

 

2-3. ホーロー

内容
メリット - 耐熱性が高く、錆びにくい
- 光沢感があり、デザイン性が高い
- カラーバリエーションが豊富
デメリット - 衝撃に弱く割れやすい
- 他の素材より費用が高い

鉄やアルミニウムなどの金属の表面にガラス質の釉薬を高温で焼き付けた素材がホーローです。

金属とガラスの良い点を生かしており、熱さに強く錆びにくい特性を有しています。

色合いも多様で、光沢感があるためデザイン性に優れているのも良い点です。

デメリットは表面のガラス質が原因で、衝撃に弱く割れやすいことが挙げられます。

他のシンクと比べると費用がかかる点もデメリットです。

 

2-4. クォーツ

内容
メリット - 高級感のある外観
- 非常に硬く、傷がつきにくい
- 熱に強い
デメリット - 他の素材よりも高価
- 割れやすい
- 搬入費用が高額になりやすい
クォーツは、水晶成分と樹脂を組み合わせた素材で、天然石のような高級感が特徴です。

最大のメリットもその高級感で、人工大理石以上のカラーバリエーションと模様の種類を有しています。

加えて非常に硬いことから傷が付きにくく、熱にも強いため耐久性も抜群です。

デメリットはどの素材よりも高価な点が挙げられます。

さらに、割れやすく重さもあるため搬入費用も高額になりがちです。

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3. シンクの取り付け方法

シンクの取り付け方法には、オーバーシンクやアンダーシンクの2通りがあります。

それぞれにメリット・デメリットがあるため、用途や好みに合わせて選びましょう。

 

3-1. オーバーシンク

オーバーシンクは、シンクをキッチンの天板に被せて設置する取り付け方。

上からはめ込む形なので、取り外しが容易です。

そのため、お使いのシンクがオーバーシンクの場合は、シンクのみの交換ができます。

コスト面でアンダーシンクより安価なのも良い点です。

ただ、継ぎ目ができてしまうのでシンクの縁に汚れがたまりやすく、清掃は若干手間がかかります。

 

3-2. アンダーシンク

アンダーシンクは天板の下にシンクを取り付ける方法で、シンクと天板間で継ぎが発生しないのが特徴です。

継ぎ目がないため、シンクの縁に汚れがたまらずお手入れがしやすいというメリットがあります。

また、天板との一体感も生まれすっきりとした印象のキッチンになるのも特徴です。

一方で、アンダーシンクで取り付けた場合はシンク単体での交換ができない点に注意しましょう。

 ⚠️シンクと天板を一体化させて、縁ができないようにする取り付け方なので天板も同時に交換する必要があります。

 

4. シンク交換のタイミング

以下の2つを感じたら、シンクの交換を考えるべきタイミングです。

  • シンクが劣化した
  • 使い勝手が悪い

それぞれの理由や具体的な症状について本章で詳しく解説します。

 

4-1. 劣化した

シンクの劣化によって起きる症状は以下の3点です。

  • ひび割れ
  • 水漏れ

経年劣化で穴が空いたり、ひび割れが起きると油分などの汚れが蓄積してしまい、洗剤を用いてもなかなか落ちません

これは熱湯をそのままシンクに流したり、シンク上に物を放置してサビが増えたりすることで起きてしまいます。

 🗣️熱湯を流す際には冷ましてから捨てるか、水と同時に流すことでシンクへのダメージを減らすことができます。

そして穴やひび割れは目に見えない大きさの場合もある点に注意しましょう。

というのも、目に見えないほど小さな穴やひび割れから、水漏れに繋がることがあります。

水漏れが起きるとシンクだけでなく床へも影響があり、集合住宅では下の階にまで影響が起きかねません。

少しでも水漏れを感じたら早めに交換することを心がけましょう。

 

4-2. 使い勝手が悪い

特に大きな劣化や破損がなくても、使っていて不便だと感じたら交換を検討してみましょう。

例えばシンクの幅や奥行きが狭くて、フライパンや鍋を洗いづらい場合は大きなシンクへの交換がおすすめです。

他にもシンクが深くて洗い物をする際に負荷がかかっている場合や、逆に浅くて水はねが気になる場合もシンクを変えて深さを調整してみましょう。

 

5. シンク交換の費用相場

シンク交換の費用は、交換する範囲によって大きく異なります。

  • シンクのみの交換:10万~20万円
  • 天板を含む交換:20万~30万円

範囲の狭いシンクのみの交換の方が安価に行えるのですが、これにはいくつかの条件があります。

まず取り付け方法がオーバーシンクでなくてはなりません

アンダーシンクで設置されていた場合、シンクのみの交換はできず天板ごと買い換える必要があります。

また、シンクのサイズが一般的なサイズであるかも確認しておきましょう。

オーダーメイドで作られている場合、サイズを合わせるのが困難であるため代わりのシンク探しが難航します。

加えてシステムキッチン本体を10年から20年ほど使っている場合は、キッチン自体の寿命が近づいているかもしれません。

長期的に見て、本体ごと交換した方がお得な場合もあるので検討してみるのも良いでしょう。

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まとめ

システムキッチンのシンク選びはキッチンの機能性や雰囲気に大きく影響します。

 機能性、耐久性、お手入れのしやすさの観点からシンクのサイズと素材を選びましょう。

加えて、取り付け方も自分に合うものを選ぶことで、長く快適に使えるシンクを採用できます。