「I型キッチンって良いのかな?」と気になっている方、必見です。
結論として、I型キッチンはスペースを節約したい方や価格を抑えたい方におすすめ。
本記事では、I型キッチンの特徴やサイズ、メリット、デメリット、価格相場を解説します。
加えて、おしゃれなI型キッチンモデルも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
1.I型キッチンとは
I型キッチンについてまず知っておきたいのは「特徴」と「サイズ」です。
これらを理解しておくと、自分の家に合うキッチンなのかをグッとイメージしやすくなります。
本章で基本的な知識を解説するのでぜひご覧ください。
1-1.I型キッチンの特徴
I型キッチンは、コンロ・シンク・調理スペースが横一直線に並んだキッチンのことです。
上から見たときに、アルファベットの「I(アイ)」に見えることから、その名が付けられています。
そんなI型キッチンは、新築やマンションリフォームで選ばれることが多く、日本の住宅で採用される一般的なキッチンタイプです。
コンロとシンクが横一列に配置されているため、動線がスムーズで使い勝手が良いのも特徴です。
1-2.【2100mm・2400mm・2550mm】I型キッチンのサイズ
I型キッチンを新しく導入する場合は、2100mm、2400mm、2550mmの3つのサイズが主な選択肢です。
2100mmは、キッチンを置くスペースがあまり取れない方におすすめです。
コンパクトに設置できるので、スッキリとした印象のキッチンになります。
2400mmは近年、家族向けのマンションに多く採用されているサイズです。
作業スペースも確保されており、子供のお弁当や夕飯作りも問題なく行えます。
ただ、もう少し広い方が使い勝手が良いと感じることもあるので、設置スペースに余裕がある場合は2550mmも検討してみてください。
そんな2550mmは、注文住宅でも標準となっている人気のサイズです。
作業スペースが広く、まな板やボウルを複数置いての食材の下ごしらえや、複数人での調理も快適に行えます。
キッチンの幅については以下の記事でさらに詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
\キッチンの幅とサイズについて解説/
「システムキッチンの幅は2100から2550が標準!奥行き・高さも解説」
2.I型キッチンのメリットとデメリット
使い勝手の良いI型キッチンですが、メリットだけでなくデメリットも把握しておきましょう。
それぞれ把握しておくことで、より納得した上で導入できますし「別のキッチンにすれば良かった」と後悔するのを防げます。
本章で詳しく解説するので、自分に合っているかを確認してみましょう。
2-1.I型キッチンのメリット
I型キッチンのメリットとしては、主に以下の3点があげられます。
- コンパクトに設置でき空間を広く使える
- 動線が短い
- 価格がリーズナブル
I型キッチンはL型やⅡ型よりも設置スペースをコンパクトにできます。
設置スペースをコンパクトにすることで、リビングやダイニングのスペースを広くとれるのが魅力です。
加えてコンロ・シンク、調理スペースが一列に並んでいるので、短い動線で料理できます。
また、形状がシンプルな分キッチン本体の材料費や加工費を抑えられるので、リフォームの予算に限りがある場合にもおすすめです。
2-2.I型キッチンのデメリット
I型キッチンのデメリットは、次の2つがあげられます。
- 配置によってはコミュニケーションが取りにくかったり、子供の様子が見えにくい
- キッチンの中が丸見えになる
まず、配置次第でコミュニケーションが取りにくくなるのはデメリットです。
特に壁向けに設置する場合、料理している間、リビングやダイニングに背を向ける形となるので孤独感を感じやすくなってしまいます。
同様に、子供の様子が見えにくい点にも注意が必要です。
子供を見守りながら食事の準備をしたい方は、リビング向きの配置を検討しましょう。
加えて、壁向きの場合、リビングやダイニングからキッチンの状態が丸見えになってしまう点もデメリットです。
リビング向きであれば、造作壁を設置することで目隠しにできるので視線が気になる方は配置も合わせて検討してみましょう。
3.I型キッチンのレイアウト
I型キッチンのレイアウトは「壁付け式」と「対面式」の2パターンがあります。
壁付け式は調理に集中したい方や、設置スペースを節約したい方におすすめです。
対面式は家族とのコミュニケーションを重視したい方に人気があります。
各レイアウトについて本章で詳しく解説します。
3-1.壁付け式
壁付け式は、名前の通りキッチンを壁に沿って設置するレイアウトです。
設置スペースが最小限で済むので、ダイニングやリビングのスペースを広めに取ることができます。
また、壁付け式は壁に向かって作業するので気が散らず、料理に集中できるのも魅力です。
前に壁があるので家具への油はね・水はねの心配がないのもメリットとして挙げられます。
⚠️壁がない場合、揚げ物をした際の油は約1m飛び散ります。特に半径60cmは油はねが多い範囲です。 |
3-2.対面式
リビング向きに配置する対面式キッチンには「ペニンシュラ」と「アイランド」の2種類があります。
ペニンシュラキッチンは、片側が壁に接していて半島のように突き出た形状が特徴。対面式キッチンの中でも人気が高いレイアウトです。
リビングに対面する形で配置するので開放感があり、家族とのコミュニケーションが取りやすい配置となっています。
ただ、片側が壁についているのでキッチンへの出入りはぐるっと回り込む必要があり、動線が長くなりがちなのがデメリット。
アイランドキッチンは、壁に面しておらずキッチン本体が島のように独立しているのが特徴です。
前後左右の空間スペースが通路になるので、リビングから最短でキッチンへアクセスできます。
調理している人の後ろを通る必要がないので、動線のぶつかりやお見合いを防ぎ調理や配膳を安全かつスムーズに行えるのが魅力です。
一方、キッチン本体に加え両側の通路確保のため、他のキッチンよりも設置スペースが必要な点は留意しておきましょう。
また、キッチン自体が独立したアイランドキッチンは、収納がシンク下のキャビネットのみになりがちです。
収納を増やしたい場合は背面収納棚を設置するなどの工夫が必要になります。
4.I型キッチンの価格相場
I型キッチンの価格は50万円から100万円が相場です。
ここまで価格の幅が広いのにはキッチンのグレードが影響しています。
各メーカーは一般的に低価格帯、中価格帯、高価格帯の3つのグレードに分けて、システムキッチンを販売しています。
例えばクリナップが展開している3つのグレードは以下の通りです。
オプションによって変動することもありますが、基本的に低価格帯は50万円から60万円程度で高価格帯は100万円を超えることも珍しくありません。
キッチン交換の費用を安く抑えたい場合は、キッチンのグレードにも注意してみましょう。
まとめ
I型キッチンは、使い勝手がよく設置スペースや費用をコンパクトに抑えられるので、はじめてのキッチンリフォームにおすすめのキッチンです。
レイアウトも壁付け式、ペニンシュラやアイランドなどの対面式があり、それぞれの特徴や強み、注意点が異なります。
リフォームの完成イメージや自分のライフスタイルから逆算してサイズやレイアウトを選ぶことが重要です。
本記事を参考に自分に合うキッチンを見つけましょう。