「ユニットバスってメリットあるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか?
実は、ユニットバスには掃除のしやすさや優れた保温性など、5つの大きなメリットがあります。
今回の記事では、ユニットバスのメリットと併せてユニットバスに関してよくある誤解など、知っておくべき基礎知識もお伝えします。
1. 【メリットの前に】ユニットバスの基本
ユニットバスのメリットを考える上で、まず知っておきたいことが3つあります。
- ユニットバス=トイレ一体型は間違い
- システムバスとの違い
- 在来工法(従来の浴室)との違い
これらを把握していないとユニットバスのメリットを考える上で混乱しかねません。
それぞれ本章で詳しく解説します。
1-1. ユニットバス=トイレ一体型は間違い
ユニットバスの定義は「お風呂・トイレ・洗面台が一緒になっている」と思われがちですが、正しい定義は「壁・床・天井・浴槽を全て工場で製作し、現場で組み上げる浴室」です。
「3点ユニットバス」と呼ばれる、浴槽・トイレ・洗面台が一室に収まったタイプは確かに存在しますが、これが「ユニットバス=トイレ一体型」という誤解を生む原因となっています。
🗣️検索サイトで「ユニットバス」と調べた際に表示される「やめとけ」「気持ち悪い」といった意見は、3点ユニットバスのみを指している可能性があります。 |
浴槽と洗面台が一緒になっている「2点ユニットバス」、浴槽のみの「1点ユニットバス」など、ユニットバスの中でも種類はさまざまです。
必ずしも、風呂トイレ一体型ではないことを覚えておきましょう。
1-2. システムバスとの違い
システムバスもユニットバスも「工場生産された浴室パーツを現場で組み立てる」で定義に大きな違いはありません。
ただ、ジェットバスや追い焚きなど多機能・高機能になってきたユニットバスを従来のものと区別する意味で「システムバス」と呼ぶ場合があります。
メーカーや業者によっても、呼び方はさまざまです。
クリナップ、TOTOでは「システムバスルーム(ユニットバス)」と併記しています。
タカラスタンダードの公式サイトではユニットバス(システムバス)と表記の順番が逆です。
Panasonicでは戸建て向けを「システムバス」、マンションなど集合住宅向けを「ユニットバス」と区別するなど、呼び方が各メーカー異なるので注意しておきましょう。
1-3. 在来工法(従来の浴室)との違い
在来工法は床や壁にタイルを貼ったり、モルタルを塗ったりして現場で造作する施工方式です。
そのため、「古い住宅で見かけるタイル貼りの浴室」は在来工法で作られた可能性が高いでしょう。
在来工法での施工は設計・デザインの自由度が高い反面、施工期間が長く、工事費用が高くなりやすい特徴があります。
また、経年劣化でタイルのひび割れや水漏れのリスクがあるのもデメリットです。
工場で全てのパーツを作って、現場で組み上げるユニットバスの方がメリットが多いため近年は主流となっています。
次章でそんなユニットバスのメリットを詳しく解説します。
2. ユニットバスのメリット
ユニットバスのメリットは大きく分けて以下の5つです。
- 掃除が簡単にできる
- 防水性が高い
- 保温性が高い
- 工期が短い
- コストを抑えやすい
メリットの詳細を把握し、自分にユニットバスが合っているかを確認してみましょう。
2-1. 掃除が簡単にできる
ユニットバスは壁・床・天井が一体化しているため、段差やタイル目地が少なく拭きやすい構造となっています。
また、一体化していることにより隙間が少なく、そもそも汚れが溜まりにくい設計です。
加えて、床や壁に防カビや汚れ防止機能が施されているものも。
🗣️TOTOは「 ほっカラリ床」、Panasonicは「 スミピカフロア」、LIXILは「 キレイサーモフロア」と名称は異なりますが各メーカー、掃除のしやすさを重視した床をユニットバスに取り入れています。 |
通常、手間のかかる浴室掃除を簡単に済ませたい方にとっては大きなメリットになるでしょう。
2-2. 防水性が高い
壁や床のつなぎ目も一体化しているため防水性が高く、水漏れリスクを下げることができます。
在来工法は現場で作り上げる都合上、ユニットバスと比較すると隙間ができやすいのがデメリットです。
水漏れが発生すると下階を浸水させてしまったり、家の基礎が腐りやすくなりシロアリが発生するリスクも高まります。
水まわりの安全性を重視される方は、防水性能の高いユニットバスがおすすめです。
2-3. 保温性が高い
隙間がないユニットバスは浴室全体の保温性が高いのも魅力です。
加えて、壁や床のパネル内部に断熱材が入っている浴室も多いので、冬場に洗い場へ出た際も寒さを感じずに済みます。
一方、在来工法で作られている場合はタイル貼りで床が冷えやすいのがデメリット。
現在「浴槽に浸かっている間は良いけど、洗い場に出ると寒いな」とお悩みの方にはユニットバスがおすすめです。
2-4. 工期が短い
工場でパーツが製造済みのため、在来工法に比べて工期が短いのもメリットです。
在来工法の場合、サイズや素材が決まっていないため、パーツを作るところから始める必要があり、工期は1〜2週間が目安。
一方、ユニットバスは2〜5日程度と工期を大幅に短縮できます。
工期を短くすることで、家のお風呂が使えない不便な時間をグッと減らすことが可能なため大きなメリットとなるでしょう。
2-5. コストを抑えやすい
在来工法と比較して、費用を抑えられるのもユニットバスのメリットです。
規格化されたパーツであることと、施工時間の短さから在来工法より安く収まる場合がほとんどです。
平均的な予算の目安は80〜90万円程度ですが、メーカーごとに複数のグレードが用意されており、予算や目的に合わせて自分にあった価格帯を選ぶこともできます。
🗣️目安の80〜90万円は中間のミドルグレードを選んだ場合で、スタンダードであれば40〜60万円程度で購入できますし、ハイグレードともなると100万円以上が平均です。 |
3. ユニットバスのデメリット
ユニットバスのデメリットは以下の2点です。
- カビが発生しやすい
- サイズの自由度が低い
メリットが多く、見落としがちになりがちなデメリットですが、後悔のないようにあらかじめ把握しておきましょう。
3-1. カビが発生しやすい
ユニットバスのメリットの1つは隙間が少なく、水漏れを防げて、保温性が高まることです。
しかし、隙間が少ないと湿気がこもりやすくなり、カビが生えやすくもなってしまいます。
対策としては換気扇を必ず回すことが挙げられます。
また、浴室使用後に水滴を拭き取っておくのも有効です。
🗣️浴室用防カビくん煙剤は設置するだけで、カビが発生しにくくなる便利なグッズです。すでに発生したカビは落ちませんが、2ヶ月に1回のペースで使用することでカビを予防できます。 参考:ルック おふろの防カビくん煙剤 |
3-2. サイズの自由度が低い
工場でまとめて作るため、浴室のサイズは規格によって定められています。
そのため、大きさ・形・配置に制限があるので、家の間取りによっては導入できない可能性も。
また、将来的なリフォームや浴槽の拡張など、あとから大幅な変更がしにくい点もデメリットです。
そのため、浴室のサイズにこだわりがある方や拡張性を重視する方には在来工法の方が向いている可能性があります。
4.お得にリフォームするなら施主支給がおすすめ
施主支給とは、リフォームに必要なユニットバスは自分で購入し、設置や組み立てなどは業者に依頼する方法です。
リフォーム業者経由でユニットバスを買うよりもネットで比較してより安価なものを購入できますし、型落ちして安くなっている高性能なユニットバスが見つかるかもしれません。
そして、工事に関してはプロに全て任せられるので費用を抑えつつも、安心してリフォームをできるのが施主支給の魅力です。
弊社ではショールームで受け取ったプラン資料をお送りいただくと、モデルはそのままに格安でご提供するプランをご用意しております!
ぜひこの機会に施主支給でお得にユニットバスを導入しましょう!
まとめ
まず、多くの方が誤解している「ユニットバス=トイレ一体型」という認識は間違いで、実は工場で製作されたパーツを現場で組み立てる浴室を指します。
掃除のしやすさや高い防水性、優れた保温性といったメリットがある一方で、湿気対策が必要な点やサイズの自由度が低いといったデメリットもある点には注意が必要です。
ご家庭や予算に合わせて、メリット・デメリットを吟味し、理想の浴室を作りましょう。