ユニットバスの壁だけを交換できる?DIYの可否、注意点まで解説

ユニットバスの壁だけを交換できる?DIYの可否、注意点まで解説

長年使用しているユニットバスの壁の汚れや傷みが気になり始めたら、「壁だけ交換すれば安く済むかも?」と考える方も多いのではないでしょうか?

ユニットバスの壁だけ交換することは、不可能ではありませんが、実際の施工にはさまざまな課題があります

この記事では、ユニットバスの壁交換の難しさと、代替となるリフォーム方法、DIYの可否について詳しく解説します。

さらに、ユニットバスの全体交換を検討する際に、費用を抑える方法についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

費用対効果の高いリフォーム方法を選び、快適な浴室空間を手に入れましょう。


1. ユニットバスの壁だけを交換するのは難易度が高い

ユニットバスの壁だけを交換することは、技術的には可能です。

しかし、実際の施工には大きなハードルがあります。

最大の課題は、既存のユニットバスのメーカーやモデルに対応する壁パネルの入手が難しいことです。

また、工事には浴室設備の一時撤去や下地の補修が必要で、費用もユニットバス一式の交換に近い金額になることも。

以下で、ユニットバスの壁だけを交換するのは難易度が高い理由について、詳しく解説します。

 

1-1. 対応する壁パネルの入手が難しい

ユニットバスの壁パネルは、メーカーやモデル、製造年によって寸法や接続部の形状などの規格が細かく設定されており、他の製品との互換性がほとんどありません

そのため、壁の交換が必要になるほど劣化した古いユニットバスの場合、該当する壁パネルがすでに製造中止となっているケースも多く、入手が困難です。

また、パネルのデザイン面でも、既存のユニットバスに合う規格の中から選ばざるを得ないため、色や柄の選択肢は限定的になります。

そのため、デザインにこだわりたい方も、思い通りの選択ができないことが多いです。

 

1-2. 大掛かりな施工で費用が高額になりやすい

ユニットバスの壁パネルの交換は、一見すると単純な作業に思えますが、実際には非常に大掛かりな工事です。

まず、既存の壁パネルを取り外すには、浴槽や水栓・シャワー・照明器具・鏡などの設備をいったん全て撤去する必要があります

さらに、壁パネルの撤去作業後に下地の状態を確認すると、腐食や劣化が見つかることも多く、その場合は下地の補修や張り替えなども必要です。

特に築年数が経過したユニットバスでは、壁の下地材が湿気により劣化している場合が多く、追加の修繕費用が発生するリスクも高くなります。

結果として、パネルの材料費は本体購入費用より安くても、工事全体の費用はユニットバス一式の交換工事に近い金額になることも珍しくありません。

また、高度な技術と専門知識が必要なため、DIYでの施工は現実的ではないでしょう。

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2. ユニットバスの壁を交換なしでリフォームする方法

ユニットバスの壁だけを交換するリフォームは、非常に大掛かりな工事ですが、下地に問題がなく、汚れや老朽化が軽度であれば、壁交換なしのリフォームも可能です。

壁を取り壊すことなく、表面に新しい仕上げ材を施す補修方法で、工期も短く、費用も抑えられます。

主な方法には、以下の3つがあります。

  • 浴室用シートを貼る
  • 浴室用パネルを貼る
  • 塗装する

それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なるため、浴室の現在の状態や予算に応じて最適な方法を選びましょう。

 

2-1. 浴室用シートを貼る

ユニットバスの壁リフォームで最も手軽な方法が、既存の壁に浴室用シートを貼る施工です。

各メーカーから豊富なデザインのシートが提供されており、費用を抑えながら個性的な浴室空間を演出できます。

施工では下地処理が重要なポイントになり、壁面の汚れを徹底的に清掃し、キズや穴はパテで平らに整える作業が必要です。

シート貼り付け後は、天井や浴槽との接合部分にコーキング(隙間を埋めて水漏れを防ぐ充填材)で防水処理を施し、約8時間の乾燥時間を経て使用開始となります。

抗菌・防カビ効果も期待でき、工期が短いのが魅力ですが、次にご紹介するパネル施工と比較すると耐久性は劣ります。

使用していくうちに破損や変色の可能性があるため、長期的な使用を考える場合は注意が必要です。

 

2-2. 浴室用パネルを貼る

壁全体に劣化が見られる場合には、浴室用パネルを貼る方法が効果的です。

これは既存の壁の上に、シートよりも厚みのあるパネルを施工する方法です。

手順はシート貼り同様、壁面を清掃しパテ処理後、パネルを貼り付け、接合部をコーキングで防水処理します。

既存壁の撤去が不要なため、工期が短く費用も抑えられますが、パネルの厚み分だけ若干浴室空間が狭くなることがデメリットです。

完成後はお手入れが簡単になり、吸盤付きの浴室アイテムも使用できます

また、豊富なデザインから選択でき、好みの空間を演出することが可能です。

ただし、施工に失敗すると隙間から水が浸入してパネルの浮きや剥がれが生じる恐れがあります。

DIYには専門的な知識が必要で、失敗により状態を悪化させるリスクもあるため、専門業者への依頼がおすすめです。

 

2-3. 塗装する

ユニットバスの壁の表面に小さな傷や剥がれがある程度なら、塗装による補修も可能です。

ユニットバスの壁塗装には、浴室のような湿気の多い場所でも長持ちし、塗装がはがれにくい「エポキシ樹脂塗料」や「アクリルウレタン樹脂塗料」などを使用します。

費用が抑えられて、施工時の騒音も少ないことがメリットです。

しかし、塗装には高い技術力が必要で、ムラなく仕上げるには入念な下地処理が必要です。

また、塗装の際、養生が不十分だと塗料が他の箇所に付着してしまい、仕上がりが汚くなってしまうだけでなく、ユニットバスの材質によっては塗料が落とせなくなる可能性も。

さらに換気が不十分だと、塗料に含まれる有機溶剤を吸い込んで健康被害を引き起こす恐れがあり、塗料の乾燥も遅れて仕上がりに影響が出ます。

このように、塗装には技術力だけでなく、養生や換気への注意が必要で、DIYは難易度が高いと言えます。

そのため、専門業者への依頼が安全で確実な選択といえるでしょう。

 

3. ユニットバスの壁リフォームはDIYできる?

ユニットバスの壁リフォームでは、DIYは慎重に検討する必要があります。

解説した通り、壁の交換については、対応する壁パネルの調達や大掛かりな工事が必要なため、DIYでの施工は現実的ではありません。

パネル貼りや塗装も、防水性や耐久性を確保するには高度な技術が必要です。

施工を誤ると水漏れや壁の劣化を招く恐れがあるため、専門業者への依頼が確実な選択と言えます。

唯一、比較的DIYに挑戦しやすいのが、浴室用シート貼りです。

必要なのは、清掃、パテ埋め、シート貼り、コーキングといった作業で、他の方法に比べると特殊な技術は少なくて済みます。

しかし、仕上がりの美しさや耐久性を考えると、シート貼りもプロに任せた方が安心です。

DIYのメリットは材料費のみで安く済むことですが、ユニットバスの壁リフォームにおいては、技術不足による仕上がりの悪さや、やり直しが困難な状況を招くリスクがあります。

いずれの方法でも、DIYで失敗すると余計な費用と時間がかかってしまう可能性があるため、慎重に検討しましょう。

 

4. ユニットバスの壁リフォーム時に知っておきたい注意点

ユニットバスの壁リフォームを成功させるためには、事前に把握しておくべき重要なポイントがあります。

特に注意したいのが、下地の状態とリフォーム範囲による費用の違いです。

リフォームの成功と後悔しない選択のために、これらの注意点を詳しく解説していきます。

 

4-1. 下地に問題がある場合は交換が必須

ユニットバスの壁リフォームを検討する際、最も重要な判断基準となるのが下地の状態です。

壁を押した時に膨らみやブヨブヨとした感触がある場合、これは下地材が水分により腐食・劣化している危険なサインです。

このような状態で表面にシートやパネルを貼っても、根本的な問題は解決されず、むしろ内部の劣化を進行させる恐れがあります。

下地に深刻な問題が発見された場合は、表面的なリフォームでは対処できないため、壁パネル自体の交換が必須です。

また、下地に問題が発生するほど長期間使用されたユニットバスは、一般的な耐用年数である10〜15年を超えている可能性が高く、壁だけでなく浴槽や天井、配管なども同様に劣化が進んでいることが予想されます。

リフォーム前には必ず専門業者に下地の状態を点検してもらい、適切なリフォーム方法を選択するようにしましょう。

ユニットバスの耐用年数やリフォームが必要なサインについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

ユニットバスの寿命は10~15年!法的な耐用年数やリフォームが必要なサインも解説

 

4-2. 壁だけの交換と全体の交換で費用が大きく変わらないケースがある

ユニットバスの壁だけを交換する場合、前述の通り設備の撤去や下地補修など大掛かりな工事となり、予想以上の費用がかかります

特に築年数の経過したユニットバスでは追加工事が発生しやすく、結果的にユニットバス一式の交換に近い金額になることも珍しくありません。

このような状況では、壁だけの交換ではなく、ユニットバス全体の交換を検討することをおすすめします。

壁の劣化だけでなく、特に以下のようなサインが見られたら、ユニットバス全体の交換も検討してみましょう。

  • 排水口の流れが遅くなり、詰まりやすくなった
  • 浴槽の細かいヒビや変色が目立つようになった
  • コーキング材が黒ずんできた
  • 金具に赤サビが目立ち始めた
  • ユニットバスの使用中に異常な音がする

全体交換の場合、本体費用を抑えることで総コストを大幅に削減できる可能性があります。

特におすすめなのが「施主支給」という方法です。

これは施主(あなた)自身がユニットバス本体をインターネットやホームセンターで購入し、施工のみを業者に依頼する手法です。

業者を通さず直接購入することで、中間マージンをカットし、本体価格を大幅に削減できます。

施主支給を活用すれば、壁だけの部分交換と変わらない価格で、かつ全て新品のユニットバスを手に入れられる可能性もあります。

リフォーム費用を抑えたい場合は、安易に壁だけの交換を選ぶのではなく、全体の交換も含めて比較検討してみてください。

ユニットバス全体のリフォーム費用相場を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

古いお風呂のリフォームにかかる費用相場を解説!お得に導入する方法も紹介

 

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まとめ

ユニットバスの壁だけを交換することは可能ですが、対応パネルの入手が困難なことや、大掛かりな工事になることにより、想像以上に高額な費用がかかるのが現実です。

下地に問題がない場合は、シート貼りやパネル貼り、塗装による表面リフォームが可能です。

ただし、いずれの方法もDIYには高度な技術が必要で、失敗のリスクが高いため、専門業者への依頼をおすすめします。

また、壁の下地に問題がある場合や築年数が経過している場合は、壁だけでなくユニットバス全体の交換も検討しましょう。

施主支給を活用すれば本体費用を大幅に削減でき、費用対効果の高いリフォームを実現できます。

浴室の状態をよく確認し、最適なリフォーム方法を選択しましょう。