「値上げ前に契約したから旧価格です」と言われても、それだけでは旧価格は確定しません。
2026年の改定で基準になるのは契約日ではなく、施工会社がクリナップへ注文を入れた日時です。
しかも10月2日正午はメーカー側の基準で、販売店や施工会社が旧価格で受け付ける期限はそれより前に設定される場合があります。
さらに現場配送費と搬入費は、商品より1か月早く上がります。
「いつ・何が・どの書類の日付で決まるのか」を、注文の実務に沿って整理していきましょう。
1. 2026年クリナップ値上げの結論:10月2日正午注文分から

クリナップの2026年の価格改定は、2026年10月2日正午の注文分から全商品が平均10%程度という内容です。
付属部品にあたるアクセサリーパーツ類とアフターサービスパーツ類は平均15%程度、クリナップの通販サイト経由の注文分は10月6日から改定されます。
現場配送費と搬入費は9月1日見積もり分から、1階納品が15,000円→25,000円、2階以上が40,000円→50,000円へ引き上げられます。
1−1. 旧価格の基準は施主の契約日ではなくメーカーへの注文日時
旧価格が使えるかは、10月2日正午より前にメーカーへの注文が完了しているかで決まります。
公式案内も「2026年10月2日正午ご注文分より」と、注文の時点を基準にした書き方です。
契約が9月中でも、扉色や追加設備(オプション)が決まらず注文が10月に回れば新価格になります。
逆に契約が9月末でも、仕様が固まっていればその日のうちに注文が入る現場もあります。
「契約を急ぐ」より「仕様を確定させる」ほうが、旧価格の確保に直結します。
1−2. 全商品・部品・配送費・アフターサービスの改定概要表
対象ごとに基準日と改定幅が違うため、見積書のどの行を見るかまでそろえて整理します。
| 対象 | 適用の基準 | 改定幅 | 確認する場所 |
|---|---|---|---|
| 全商品(システムキッチン、カップボード、ユニットバス、洗面化粧台など) | 2026年10月2日正午の注文分 | 平均10%程度 | 注文請書・受注登録日 |
| クリナップの通販サイト経由の注文 | 2026年10月6日 | 平均10%程度 | 注文履歴 |
| アクセサリーパーツ、アフターサービスパーツ類 | 2026年10月2日正午の注文分 | 平均15%程度 | 部品見積書 |
| 現場配送費・搬入費 | 2026年9月1日の見積分 | 1階15,000円→25,000円/2階以上40,000円→50,000円 | 見積書の配送費の行 |
| アフターサービス料金 | 2026年9月1日の受付分 | 平均16%程度 | 修理依頼日 |
出典は資料名「商品価格改定のお知らせ」(クリナップ、2026年公表)で、確認日は2026年8月6日です。
金額の税区分、地域ごとの追加送料、通販サイトでの注文完了時刻の扱いは資料に細かく示されていないため、購入前に依頼先へ個別に確認してください。
本体10%より、部品15%とアフターサービス16%のほうが上げ幅は大きい点にも注目したいところです。
1−3. 配送・搬入費は9月1日見積分から先に上がる
1階納品は10,000円増で、率にすると約66.7%の上昇になります。
2階以上も10,000円増で、率では25%です。
本体の平均10%より率が大きく、適用も1か月早い設定になっています。
基準は「見積分」なので、9月1日以降に作り直した見積書は、商品が旧価格でも配送費だけ新価格という状態になりえます。
合計欄だけでなく、「見積作成日」と「配送費の行」を先に確認しましょう。
2. 全商品平均10%程度でもシリーズ別の新価格は未確認

「平均10%」は全商品をならした数字で、一律10%増を意味しません。
2025年9月1日実施の改定は「一部商品」が対象でしたが、2026年は全商品が対象という点が過去との違いです。
どの品番がどれだけ上がるかは、見積書でしか確認できません。
2−1. セントロ・ステディア・ラクエラとカップボード
キッチンは最上位のセントロから中位のステディア、価格重視のラクエラまで、すべて対象に含まれます。
差額が大きくなるのは定価の絶対額が大きい構成で、定価70万円なら7万円、140万円なら14万円という開きが生まれます。
食器洗い乾燥機や高機能水栓、換気設備も商品代に含まれるため、機器を足すほど差額は膨らみます。
カップボードでは、販売サイト掲載のステディア「間口1800mm×奥行450mm・カップボード+家電収納プラン」がメーカー希望小売価格432,300円(税込)です。
平均10%を機械的に当てると約43,230円の増額で、キッチン本体とは別に効いてきます。
キッチンだけ先に注文し、カップボードを後日追加すると、追加分が新価格になる可能性があります。
仕様から比較したい方は、クリナップを含むシステムキッチンの商品一覧で価格帯の目安をつかむと見積比較が早く進みます。
2−2. セレヴィア・ラクヴィアなどのユニットバス
浴室は金額規模が大きく、基準価格が100万円を超えるプランなら平均10%でも差額が10万円を超えます。
販売店掲載のラクヴィア1616はおおむね120万円台(税込)の価格帯で紹介されており、仮に約121万円として平均10%を当てると約12万円の増額です。
点数が多くなる理由は、浴槽や壁の板だけでなく、扉、水栓、浴室暖房乾燥機などの組み込み機器が別品番で計上される構成にあります。
1点あたりの単価が小さくても、点数分だけ合計に積み上がるわけです。
浴室は納期の影響も受けやすく、受注状況は公表資料では追えないため、注文前に販売店へ個別に確認してください。
関連記事:ユニットバスの価格をグレード別に解説!格安で購入できる方法も – PHショップ
2−3. ファンシオなどの洗面化粧台
洗面化粧台は、下台(本体)とミラーキャビネット(鏡付きの収納部分)が別品番で構成されます。
販売サイト掲載のファンシオ「間口750mm・引出しタイプ・スキンケア3面鏡ダブルLED」は定価表示300,300円(税込)で、平均10%を仮に当てると約30,030円の増額です。
間口750mmと900mm、開き扉と引出しでも定価は変わるため、同じ構成でそろえて比べてください。
背の高い収納や洗濯機用の収納を足すと、点数分だけ差額が増えます。
洗面まわりは2025年9月1日注文分でも、関連機器・洗面化粧台用・鏡付き収納の全機種が改定された区分でした。
約1年1か月で2度目の改定が重なると理解しておくと、判断を先延ばしにしにくくなります。
2−4. 品番・プラン別の正式価格は新見積もりで確認する
2026年8月6日時点では、シリーズごと・品番ごとの改定後価格を公表資料で確認できません。
示されているのは「全商品平均10%程度」という全体の目安だけで、一律10%の計算は予算管理用の仮置きにすぎません。
住宅リフォーム推進協議会の令和6年度住宅リフォームに関する実施者・検討者実態調査では、検討者の不安として「費用がかかる」39.3%、「見積もりの相場や適正価格がわからない」30.5%が挙がっています。
相場が読みにくい局面ほど、推測ではなく書面の金額で比べる姿勢が効きます。
参考:令和6年度 住宅リフォームに関する実施者・検討者実態調査(住宅リフォーム推進協議会)
3. クリナップの値上げ前後を代表プランで暫定試算

以下はいずれも平均10%を機械的に当てた暫定値で、正式な改定後価格ではありません。
正式な金額は必ず見積書で確認してください。
3−1. ステディア・ラクエラ・ラクヴィア・ファンシオの価格差
価格の種別と税区分が混ざると誤読につながるため、公式参考価格(税別)と販売サイト掲載価格(税込)で表を分けます。
公式参考価格(税別・確認日2026年8月6日)
| 構成例 | 現行価格 | 10%仮適用 | 差額 | 参照元 |
|---|---|---|---|---|
| ラクエラ 90cmスタンダードタイプ | 489,900円から | 538,890円 | 約48,990円 | クリナップ公式 |
| ステディア スタイリッシュプランI型 | 820,000円から | 902,000円 | 約82,000円 | クリナップ公式 |
| ステディア 基本プランI型 | 1,187,000円から | 1,305,700円 | 約118,700円 | クリナップ公式 |
販売サイト掲載価格(税込・確認日2026年8月6日)
| 構成例 | 現行価格 | 10%仮適用 | 差額 | 参照元 |
|---|---|---|---|---|
| ステディア カップボード 間口1800mm(家電収納プラン) | 432,300円 | 475,530円 | 約43,230円 | 当店販売ページ |
| ラクヴィア1616(販売店掲載の価格帯例) | 120万円台 | 約133万円台 | 約12万円 | 販売例 |
| ファンシオ 間口750mm 引出し・3面鏡(定価表示) | 300,300円 | 330,330円 | 約30,030円 | 掲載価格例 |
同じ「10%」でも影響額は3万円台から12万円台まで開きます。
扉の価格帯を1段下げる、追加機器を絞るといった調整で差額を吸収できる場合もあり、駆け込み発注だけが対策ではありません。
3−2. 実売率60%・70%で見る値上げ後の購入額
実際に支払うのは定価ではなく、値引き後の商品代です。
ステディア基本プランI型(1,187,000円)なら、定価の60%で購入する場合の増額は約71,220円、70%なら約83,090円になります。
ただし、値上げ後も現在の値引き率が維持される保証はありません。
率の議論より「同じ仕様で今いくら、10月以降でいくら」を金額で確認するほうが確実でしょう。
3−3. 総支払額は商品代・工事費・配送費に分けて考える
総額が10%増えるわけではありません。
商品価格と工事費は別立てで、以下の試算では商品代だけが10%上がると仮定しています(実際の改定対象は商品代のほか、現場配送費・搬入費、パーツ類、アフターサービス料金も含みます)。
販売例として、定価1,421,200円のステディア2550が、商品代710,000円、標準工事費349,000円、合計1,059,000円で紹介されている例があります。
商品代だけが10%上がると増額は71,000円、総額に対する上昇率は約6.7%です。
配送費の10,000円増を加えても、増額81,000円・上昇率約7.6%にとどまります。
当店の標準工事費の目安は、システムキッチン入替が間口2550mm前後で250,000円から、ユニットバス入替が1616サイズ前後で230,000円から、洗面化粧台入替が間口750mm以内で33,000円からです(商品代別途・京阪神エリア対応・2026年8月時点)。
配置の変更、電源増設、床や壁の補修、梁の加工などは別途費用になります。
国土交通省の令和7年度住宅市場動向調査では、三大都市圏のリフォーム実施世帯の資金は平均170万円、中央値70万円、自己資金比率84.2%でした。
中央値70万円の予算感なら、本体の差額数万円は総額の数%に相当し、追加工事の有無のほうが影響が大きい場合もあります。
参照:ステディア2550の販売例(確認日:2026年8月)
関連記事:水廻りリフォームの費用はいくらになる? – PHショップ
4. 旧価格の実質発注期限と契約前の確認事項

実質の期限はメーカーの10月2日正午ではなく、依頼先の受付締切になる場合があります。
4−1. 見積依頼からメーカー受注登録までの流れを図解
仕様整理 → 見積依頼 → 現場調査 → 金額合意・決済 → メーカー受注登録
| 工程 | 目安日数(当店の目安) | つまずきやすい点 |
|---|---|---|
| ① 希望商品と工事内容の整理 | 1週間程度 | 扉色や機器が未定だと以降が止まる |
| ② 見積依頼と提出 | 2〜4営業日 | 設置箇所の写真がないと精度が落ちる |
| ③ 現場調査 | 1〜2週間(日程調整込み) | 繁忙期は調査枠が埋まりやすい |
| ④ 金額・工事内容の合意と決済 | 2〜5営業日 | 追加工事の判断が残ると長引く |
| ⑤ 配送打ち合わせと受注登録 | 1〜3営業日 | 搬入経路と受け取り体制の確認漏れ |
仕様が固まっていても、当店の目安では合計で3週間前後は必要です(実際の期間は依頼先や状況により異なります)。
高額・大型商品では、注文前に搬入経路と受け取り方法を必ず確認しています。
ここが甘いと当日に商品を下ろせず、再配達費用が発生することがあるためです。
4−2. 見積有効期限より旧価格で受注登録できる最終日を確認
確認すべきは見積書の有効期限ではなく、旧価格で注文登録できる最終日です。
有効期限が10月末でも、旧価格の締切は9月中という案内は起こりえます。
契約前に書面で押さえたい項目は3つです。
- メーカーへの注文予定日時(旧価格で登録できる最終日)
- 価格改定が生じた場合の取り扱い(価格変動条項の有無)
- 差額が出た場合に誰が負担するのか
住宅リフォーム・紛争処理支援センターは、契約書に添付された見積書は契約内容の一部であり、契約後に金額を簡単に変更できないと説明しています。
他社改定時の動きも参考になります。
LIXILは2026年8月3日受注分から価格を改定しており、こうした改定の前には施工会社側が独自に発注の締切を設けることもあります(LIXILの例で、クリナップの締切を示すものではありません)。
口頭で「たぶん間に合います」と言われただけの状態が、いちばん危険です。
参考:リフォーム契約と見積金額の注意点/建材・設備機器のメーカー希望小売価格の一部改定について(LIXIL)
4−3. 仕様変更・追加注文・納期変更で新価格になる場合がある
2026年10月改定後の変更注文の扱いは、2026年8月6日時点で公表資料から確認できません。
過去の改定でも、旧価格で登録済みの注文を取り消して入れ直した場合や、工事中に不足部材を追加注文した場合の価格の扱いは、販売店ごとの案内で個別に示されることがあります。
同じ運用になるとは限らないため、変更注文と追加部材の扱いは依頼先へ契約前に確認してください。
部品類は平均15%程度の改定になるため、追加部材の差額は率で見ると本体より重くなります。
参考:商品価格改定のお知らせ(2025年3月3日・クリナップ)
4−4. 仕様が固まっているなら早め、未確定なら焦って契約しない
| 状況 | おすすめの動き |
|---|---|
| 機種・間口・扉色・追加設備が決まり、現場調査も済んでいる | 旧価格の締切を確認し、注文登録まで一気に進める |
| 工事時期が決まり、資金も用意できている | 9月の駆け込みを避け、8月中に段取りを終える |
| 間取り変更やメーカー比較の途中 | 差額数万円より仕様の失敗のほうが損失は大きい。比較を優先する |
国民生活センターには、約450万円のリフォームを急いで契約し、半額程度を前払いした後、職人を手配できず工事が約半年後になると告げられた事例が寄せられています。
値上げ前という理由があっても、工期、施工体制、保証、遅延時の対応、支払時期の確認は省略できません。
一方、公表資料で追える範囲では「待てば下がる」流れになっていないのも事実です。
数年内に水回りを更新する予定なら、動ける時期に確実に押さえる判断のほうが総額を抑えやすくなります。
関連記事:リフォームを避けるべき繁忙期|スムーズに進められる時期やタイミングも解説 – PHショップ
5. クリナップの値上げ後も費用を抑える方法

値上げの影響は、買い方の工夫でかなり吸収できます。
国の住宅省エネ2026キャンペーンでは、高断熱浴槽、節湯水栓、浴室乾燥機、ビルトイン食器洗い機、掃除しやすいレンジフードなどが補助対象製品の区分として示されています。
申請は消費者ではなく契約した施工業者が専用のポータルで行い、事業ごとに対象となる着工日の考え方が定められています。
契約後に「申請できません」と分かる事故を避けるため、契約前に対象製品と着工前の手続きの要否を依頼先へ確認してください。
5−1. 値引き交渉は同一仕様・工事込み総額で行う
「50%引き」と「20%引き」を並べても、有利さは判断できません。
住宅リフォーム・紛争処理支援センターの見積チェック事例では、定価を計上して8割超の値引きを表示した見積について、値引き理由の確認と追加請求リスクへの注意が助言されています。
比較するときは、次の項目に分けてそろえてください。
- 商品代(品番・間口・扉色・追加設備まで同一にする)
- 標準工事費に含まれる範囲
- 追加工事の想定(電源増設、下地補強、床や壁の補修)
- 現場配送費・搬入費、諸経費、保証内容
令和6年度住宅リフォームに関する実施者・検討者実態調査では、事業者選定で重視した項目に「工事価格の透明さ・明朗さ」29.3%が挙がっています。
当店の見積書も商品代と工事費を分けて提示しているため、他社見積との項目突き合わせに使えます。
5−2. 施主支給は配送・検品・保証まで含む総額で判定する
商品を自分で購入して工事店に取り付けてもらう施主支給は、商品代を下げる有効な手段です。
一方で、配送と受け取りの条件を読み違えると節約分が消えます。
当店販売時の配送条件は一例として次のとおりです(商品・地域・配送便により変わります)。
- 基本はメーカー直送便で、土日祝の配達はありません
- 時間指定は原則できず、通常8:00〜17:00頃の配達です
- 運転者1人での配達のため、受け取り時に手伝いが必要です
- 戸建は車両を止められる場所、集合住宅は入口付近での受け渡しです
- 不在の場合、再配達費用がかかることがあります
受け取り時は、その場で外装の破損と品番・数量を確認し、傷や欠品があれば写真を撮って購入先へ連絡してください。
初期不良の申告は早いほど交換対応が進みやすく、開梱後に日数が経つと施工時の破損か判別しにくくなります。
保証の切り分けも重要で、商品はメーカー保証、取り付け起因の不具合は工事店の保証が窓口です(当店の工事は1年間保証)。
不足部材が出たときの手配役も、注文前に工事店と決めておきましょう。
関連記事:施主支給の魅力とは?おすすめの方法とデメリットも解説 – PHショップ
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5−3. メーカープランと相見積もりを早めに取得する
旧価格を狙うなら、商品の見積と工事の見積を同時に走らせるのが最短です。
手順は、①希望仕様を1つに固定する、②商品見積を販売店へ依頼する、③同じ仕様で工事見積を取る、の3段です。
当店はメーカーの設計システムに対応し、聞き取りだけで図面と見積書を作成できます(業界歴15年以上のスタッフが対応、工事は京阪神エリア限定)。
まずはクリナップ商品の割引見積もりを依頼するところから始めれば、旧価格に間に合うかの材料がそろいます。
6. LIXIL・TOTO・タカラスタンダード・パナソニックとの比較

メーカーを替えれば値上げを避けられる状況ではありませんが、設備の種類ごとに位置関係は変わります。
6−1. クリナップ・LIXIL・TOTOのカテゴリ別改定率を比較
| メーカー | 適用基準 | キッチン | 浴室 | 洗面 | 参照元 |
|---|---|---|---|---|---|
| クリナップ(発表済み) | 2026年10月2日正午の注文分 | 全商品平均10%程度(区分別の内訳は非公表) | クリナップ公式 | ||
| LIXIL(実施済み) | 2026年8月3日の受注分 | 平均10% | 平均13% | 平均12% | LIXIL公式 |
| TOTO(実施済み) | 2025年10月1日の受注分 | 公表対象外 | 3% | 2% | TOTO公式 |
| タカラスタンダード | 2026年8月6日時点で、資材価格調整費や本体改定率を確認できる公式発表は特定できていません。最新の案内を販売店へご確認ください | — | |||
各参照元の確認日はいずれも2026年8月6日です。
キッチンの公表平均は、クリナップとLIXILがほぼ同水準です。
浴室と洗面はLIXILの公表値が高く、TOTOは低く見えますが、TOTOの実施は1年前のため単純な横並びはできません。
比較の軸は改定率ではなく、同等仕様の実売総額と納期になります。
関連記事:リクシルユニットバスの価格と工事費の全体像|コストの見積もりから施工まで – PHショップ
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6−2. タカラスタンダード・パナソニックへの変更判断
タカラスタンダードへ変更する場合、旧カタログ価格だけの比較では読み違えることがあります。
近年は主要商品に「資材価格調整費」のような固定額が加算される運用が業界で見られるためです。
仮に洗面化粧台に5,000円が加算される場合、定価30万円なら約1.7%ですが、実売15万円なら約3.3%に相当します。
値引きの対象になるかは販売店の運用次第のため、見積書に調整費の行があるかを確認してください。
パナソニックについては、2026年8月6日時点でキッチン・浴室・洗面本体の平均改定率を示す公表資料を確認できていません。
2025年9月17日付発表ではビルトイン食器洗い乾燥機が2026年3月1日から改定と示されており、組み込み機器の改定は本体とは別に進みます。
キッチン一式の総額で比べる必要があるのは、この構造が理由です。
参考:パナソニックの価格改定について(2025年9月17日)
7. 2022〜2026年の値上げ履歴から分かる周辺費用のリスク

過去の改定を並べると、上げ幅が大きいのは本体ではないと分かります。
7−1. 2025年までの対象商品と適用条件を時系列表で確認
| 時期 | 主な対象 | 適用の基準 | 改定幅 | 参照元 |
|---|---|---|---|---|
| 2022年9月5日 | システムキッチン、システムバスルーム、関連機器類、部品類、取付・設置費 | 商品は納品分、部品類は注文分、取付設置費は見積分 | 10%程度 | クリナップ公式(2022年5月23日) |
| 2023年6月5日 | STEDIA、関連機器、一般商品、アクセサリーパーツ類、一部アフターサービスパーツ類、浄水器カートリッジ類、取付・設置費 | 商品は受注分、取付設置費は見積分 | STEDIA・関連機器・一般商品・アクセサリーパーツ類・一部アフターサービスパーツ類は7%程度、浄水器カートリッジ類は5〜17%程度、取付設置費は17〜40%程度 | クリナップ公式(2023年) |
| 2025年9月1日 | 関連機器、洗面化粧台用、鏡付き収納の全機種 | 注文分 | 約4〜10%(平均5%程度) | クリナップ公式(2025年3月3日) |
| 2026年9月1日/10月2日正午(予定) | 配送費・アフターサービス/全商品・部品類 | 配送費は見積分、商品は注文分 | 配送費は1階・2階以上とも10,000円増、全商品は平均10%程度 | クリナップ公式(2026年) |
公表資料で確認できる範囲では、2022年、2023年、2025年に改定が実施され、2026年10月2日正午の注文分から新たな改定が予定されています(配送費・アフターサービスの一部は2026年9月1日から)。
2022年の公式案内では、急激な為替変動や不安定な国際情勢による原材料価格の高騰で、コスト上昇分の吸収が極めて困難と説明されていました。
今後の見通しを断定できる公表資料はないため、価格とは別に受注可否と納期を販売店へ確認しておくほうが安全です。
もう一つ注目したいのは、基準が「納品分」「注文分」「見積分」で混在してきた点でしょう。
契約前に「どの書類の日付が価格を決めるのか」を担当者に確認しておいてください。
7−2. 2023年は取付・設置費が本体以上に上がった例もある
2023年の改定は、本体より周辺費用の上げ幅が大きい典型例でした。
本体が7%程度に対し、取り付け・設置費は17〜40%程度の改定です。
本体価格だけを見ていた方は、見積総額の上がり方に驚いたはずです。
比較すべきは改定率ではなく、見積書の合計欄になります。
8. クリナップの値上げに関するよくある質問
8−1. クリナップの値上げはいつからですか?
全商品は2026年10月2日正午の注文分から平均10%程度の改定です。
配送費と搬入費は9月1日の見積分、アフターサービス料金は9月1日の受付分から適用されます。
依頼先の受付締切は前倒しになる場合があるため、「旧価格で注文登録できる最終日」を確認してください。
8−2. クリナップの値下げや値引き額はいくらですか?
クリナップが示しているのはメーカー希望小売価格で、実際の購入額は販売店ごとに異なります。
販売店の仕入れ条件、仕様、工事範囲で購入額が変わるためです。
8−3. クリナップで値引き交渉するにはどうしたらいいですか?
品番・間口・扉色・追加設備をそろえた見積書を複数用意することから始めます。
次に標準工事費の範囲、追加工事の想定、現場配送費を項目ごとに並べて差を確認しましょう。
最後に注文予定日と差額が出た場合の負担者を書面に残せば、交渉の前提が固まります。
8−4. 値上げ前に契約すれば必ず旧価格になりますか?
契約日だけでは決まりません。
基準はメーカーへの注文が完了した日時で、10月2日正午を境に切り替わります。
差額の負担者は契約条項で変わるので、注文予定日とあわせて文書で確認しましょう。
8−5. クリナップの次回値上げや受注停止予定はありますか?
2026年8月6日時点で、10月2日以降の追加改定や受注停止の公式発表は確認できません。
ただし過去に改定が繰り返されてきた経緯があり、再改定が起きない保証もありません。
未発表の予定を前提にせず、公式発表と依頼先の案内を都度確認してください。
8−6. オンラインショップで注文する場合の改定日はいつですか?
クリナップの通販サイトからの注文分は2026年10月6日からの改定で、通常の流通より数日遅い設定です。
部品類は平均15%程度の改定になります。
旧価格の適用条件は、注文完了の時刻や決済の扱いを含めて通販サイトの案内で確認してください。
8−7. 旧価格に間に合わないときはどうすればよいですか?
まず扉の価格帯や追加設備の見直しで、改定分を吸収できるかを検討します。
受け取り条件を整えられるなら、商品の購入先と工事の依頼先を分け、施主支給で商品代を下げる方法も現実的でしょう。
省エネ設備の補助対象になるかどうかも、あわせて確認しておくと選択肢が広がります。
9. まとめ:旧価格の最終受注日と差額条件を書面確認して決める
ここからは、実際に動くための確認手順に置き換えます。
- 依頼先に「旧価格で注文登録できる最終日」を聞き、書面に残す
- 9月1日以降に作成・更新された見積書では、配送・搬入費が新料金になっているかを確認する
- 扉色、間口、追加設備、機器を確定させ、変更が出ない状態にする
- 差額が生じた場合の負担者を、契約前に文書化する
- 同一仕様の見積書を複数そろえ、商品代と工事費を分けて比べる
- 10月以降に発注するなら、新価格の見積書を取り直して予算を組み替える
仕様が固まっている方は、8月中に現場調査まで進めておくと日程に余裕が生まれます。
比較や間取りの検討が途中なら、差額数万円のために仕様を妥協しないほうが得でしょう。
仕様の相談から旧価格に間に合うかどうかの確認まで、まとめてご相談ください。



