お風呂場から聞こえるポタポタという音「もしかして水漏れかも…」と不安になっていませんか？

お風呂の水漏れは、放置すると浴室の寿命を縮める危険なサインです。

しかし、原因箇所と正しい対処法を知れば、落ち着いて対応できます。

今回の記事では、水漏れ発見時にまずやるべき応急処置から、場所別の原因と対処法までを詳しく解説します。

さらに、水漏れしているお風呂は修理と交換どちらがお得なのか、その判断基準についてもご紹介します。

本記事を読めば、水漏れ被害を最小限に抑えるための方法が分かるのでぜひご覧ください。

 

1.水漏れ発見時に最初にやるべき応急処置

水漏れに気づいたらまずは「止水栓」を閉めましょう。

止水栓が見つからない・閉められない場合は元栓を探す必要があります。

賃貸・アパートにお住まいの方は管理会社や大家さんへの連絡が必要です。

それぞれの詳細について本章で解説します。

 

1-1. 被害の拡大を防ぐ「止水栓」の閉め方

お風呂の水漏れを発見した際に優先してやるべきなのは「止水栓を閉める」ことです。

ポタポタと水が漏れているのを見ると、つい焦って雑巾で拭いたり原因箇所を探したりしがちですが、まずは水の供給を断ち、 床下への浸水や階下への水漏れといった被害の拡大を防ぎましょう。

蛇口本体と壁をつなぐ2本の脚（クランク）部分を確認してください。

マイナスドライバーで回せる溝があり、そこを2箇所とも閉めると水が止まります。

🗣️ 止水栓が固くて回らない場合でも、無理に回すのは絶対にやめましょう。部品が破損し、さらに大きなトラブルに発展する恐れがあります。どうしても回らない場合は、無理せず専門業者に連絡してください。

また、浴槽のフチに蛇口が設置されているタイプの場合は、水栓の下にある点検口の確認が必要です。

バスタブにカバーがあるので、ネジを外して中にある止水栓を閉めましょう。

 

1-2. 止水栓が見つからない・閉められない場合の対処法

お風呂場だけの水を止める止水栓が、古いタイプの水栓には付いていなかったり、長年の使用で固着して回せなかったりするケースは少なくありません。

そのような場合、家全体の水の供給を止める元栓から閉める方法があります。

 

ただ、元栓を閉めると、お風呂だけでなくキッチンやトイレ、洗面所など家中のすべての水が使えなくなります。

そのため、まずは蛇口の止水栓を探すことを優先し、元栓を閉めるのは最終手段として覚えておきましょう。

1-3.【賃貸・アパートの方】管理会社や大家さんに連絡する

応急処置を終えたら業者を呼んで修理したいところですが、賃貸・アパートにお住まいの方は管理会社や大家さんに連絡を入れておきましょう。

階下への漏水が起きていないかの確認や、費用負担の責任がどちらにあるか把握する意味でも連絡しておくと安心です。

🗣️建物の経年劣化による水漏れなのか、 入居者の過失によるものかで誰が支払うか明確に分かれています。

また、管理会社が特定の業者に修理を委託している場合、ご自身で業者を呼んでしまうと費用負担が増す可能性も。

焦る場面ですが、一度落ち着いて管理会社や大家に連絡しておきましょう。

 

2.【場所別】お風呂の水漏れ原因と修理方法｜自分で直せる？業者を呼ぶべき？

お風呂の水漏れで原因になりやすいのは以下の3箇所です。

・蛇口・水栓まわり

・浴槽

・床・壁・天井

それぞれ、自分での修理可否やその理由について本章で解説します。

 

2-1.【蛇口・水栓まわり】からの水漏れ

蛇口・水栓まわりのトラブルは原因の多くが内部部品の劣化であり、自分で直せるケースもあります。

最も多いのが、各部品から水が漏れないように間を挟んでいるゴムパッキンが劣化しているパターンです。

パッキンが原因の場合はレンチやピンセットなどの工具があれば、自分で直せますが水栓本体やパイプが損傷している場合は専門の業者に依頼しましょう。

 

2-2.【浴槽】からの水漏れ

小さなヒビの場合、見落としてしまいがちですが浴槽に水を張っても一定の水位以上溜まらない場合はひび割れを疑いましょう。

浴槽のひび割れは、市販の補修パテで一時的に塞ぐことも可能ですが、これはあくまで応急処置です。

基本的には専門業者による修理、もしくは浴槽の交換が必要になります。

また、浴槽本体だと思っていたら排水栓（水を溜めるために浴槽の底にはめる栓）が損傷しているケースも。

この場合、同じサイズのものを購入して交換するだけで直すことができます。

昔ながらのゴム製排水栓の場合、切れてしまったりすり減ったりすることも珍しくないので併せて確認しておきましょう。

 

2-3.【床・壁・天井】からの水漏れ

お風呂の床や壁からの水漏れには、いくつかの原因が考えられます。

タイルの目地や壁パネルのつなぎ目に使われているコーキング材のひび割れ・剥がれが原因であれば、DIYで対処できる場合もあります。

しかし、最も注意すべきなのは、目に見えない壁や床の内部で起きている水漏れです。

壁の中を通っている給水管・給湯管や、床下にある排水管に、経年劣化で小さな穴が開いたり、接続部分が破損したりすることがあります。

この場合、漏れ出た水が建物の柱や土台といった構造部分を湿らせ、木材を腐らせたり、シロアリを発生させたりする原因になることも。

また、天井からの水漏れは、上階の住居からの水漏れか、あるいは屋根や外壁からの雨漏りも考えられます。

これらの症状が見られた場合は、自分で対応できる範囲を超えているので業者に依頼しましょう。

 

3.築10年越えのお風呂からの水漏れは修理よりも「交換」がおすすめ

築10年を超えたお風呂からの水漏れであれば交換がおすすめです。

本章ではその理由や交換することで得られるメリットを解説します。

また、交換にかかる費用相場やお得な交換方法もご紹介するので、ぜひご覧ください。

 

3-1. お風呂の寿命は10年が目安

おおよそ10年、長くても15年がお風呂設備の寿命です。

法的な耐用年数は22年と定められているため「もう少し使えそう」と思いがちですが、耐用年数は会計処理や税務上の目的で設定されているため実際の寿命とは差異があります。

🗣️ 耐用年数とは資産が本来の役割を果たせると見なされる期間のことです。例えばパソコンであれば4年、ベッドであれば8年と身近なものにも定められています。この年数を減価償却や確定申告の際に参照します。 参考：「国税庁 『主な減価償却資産の耐用年数表』」

特に浴槽やシャワー、排水管は使用頻度も高いため、劣化しやすく10年以上使用しているなら修理ではなく、交換も検討してみましょう。

また、今は水漏れしているのが1箇所でも、全体的な老朽化も進んでいる場合は浴室全体のフルリフォームもおすすめです。

 

3-2. お風呂の交換で得られるメリット

交換することで単に水漏れが直るだけでなく、最新のお風呂ならではのメリットがあります。

最新のユニットバスは節水機能や断熱性能、清掃のしやすさが向上しており、快適な入浴が可能です。

例えば、クリナップのユニットバスは保温性と断熱性に優れた「浴室まるごと保温」機能によって、壁・天井・床の裏側を保温材でしっかりと包み込むことで、入浴から30分経っても浴室内の温度を20℃以上に保ちます。

 

さらに、浴槽は厚さ21.5mmの保温材で覆われた高断熱仕様で、4時間後でも湯温の低下は2.5℃以内に抑えられることが可能です。

その他、滑りにくく冷えにくい「足ピタフロア」など浴槽に限らず、浴室全体の性能をアップさせることもできます。

今回は一例としてクリナップのユニットバスを紹介しましたが、リクシルやTOTOといった他のメーカーでも高機能なユニットバスを取り扱っています。

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ユニットバスのメリットや性能についてさらに詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。

3-3. お風呂の交換にかかる費用相場

お風呂（ユニットバス）の交換にかかる費用は、総額で60万円から150万円が最も一般的な価格帯です。

この費用の総額は、大きく分けて「ユニットバス本体の価格」と「工事費」の2つで構成されています。

ユニットバス本体の価格に最も影響するのはグレードです。
多くのメーカーでは、機能やデザインに応じて、主に3つのグレードが用意されています。

かなり高額ですが、こちらはあくまで定価です。

販売店で購入する場合は30〜50％の値引き価格で購入できることも珍しくありません。

一方、工事費は現在のお風呂が「ユニットバス」か「在来浴室」かによって大きく変わります。

🗣️ 在来浴室とは？ 工場でパーツを作るユニットバスとは異なり、現場で防水加工からタイル貼りまで行う、昔ながらのオーダーメイドの浴室のこと。築30年以上の戸建てなどでよく見られます。

既存のお風呂がユニットバスの場合、工事費は20万円から30万円程度が相場です。

一方で、既存のお風呂が在来浴室の場合、タイルやコンクリートの解体・撤去に手間がかかるため、工事費は30万円から50万円ほどと高くなる傾向があります。

費用を少しでも抑えたい場合は、ネットショップなどの販売店で値引率の高いユニットバスを購入し、業者には工事だけを依頼する「施主支給」がおすすめです。

 

4. 施主支給用のユニットバスならPHショップ！

「施主支給がお得なのは分かったけど、どこで商品を探せばいいの？」とお悩みではありませんか？

そこでおすすめなのが、高品質・低価格を両立する住宅設備販売店の「PHショップ」です。

強み①：有名メーカー品が格安
TOTOやLIXILといった有名メーカーと直接取引を行うことで中間マージンをカット。同じユニットバスでも、ショールームの定価よりお得な価格でご提供します。

強み②：迅速な対応
見積もりは最短で即日〜3日程度。納品や施工の相談にもスピーディーに対応します。お急ぎのリフォームにも柔軟に対応可能です。

強み③：老舗ならではの安心感
PHショップは、1964年創業の老舗企業「山中産業株式会社」が運営しています。豊富な知識をもつスタッフがお客様を丁寧にサポートするので、オンラインでの高額な買い物が初めての方でも安心してご利用いただけます。

まずは無料のお見積もりから、お気軽にお問い合わせください。

まとめ

本記事では、水漏れ発見時の応急処置から、場所別の原因と対処法について詳しく解説しました。

水漏れを発見したら、まずは慌てずに止水栓を閉め、被害の拡大を防ぐことが最優先です。

パッキン交換などご自身で修理できるケースもありますが、壁の内部など見えない場所での水漏れは、すぐに専門業者へ相談しましょう。

また、設置から10年以上経過したお風呂は、部分的な修理を繰り返すよりも、思い切って交換する方が長期的にはお得で快適になる可能性があります。

費用が気になる場合には、自分で設備を購入する「施主支給」という選択肢も検討してみましょう。