二型キッチン（Ⅱ型キッチン）とは？良かったと思えるメリット・後悔しやすいデメリットを解説

「二型のキッチンの使い勝手ってどうなの？」と気になっている方、必見です。

今回の記事では、二型キッチンの基本的な特徴からメリット・デメリット、注意点まで解説します。

本記事を読むことで自分の家に二型キッチンが合うのかどうかを判断しやすくなります。

お得なキッチンの導入方法も解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

 

1. 二型キッチン（Ⅱ型キッチン）とは？

二型キッチン（Ⅱ型キッチン）とは、シンクとコンロ・調理スペースを二列に分けて平行に配置するキッチンです。

一般的なI型キッチンを2つに分割して向かい合わせに配置したようなイメージで、「セパレートキッチン」と呼ばれることもあります。

通常のキッチンであれば、シンク・調理スペース・コンロが横一列に並んでいますが完全に分けることで調理スペースが広く使えます。

広々したキッチンにしたい方や、複数人で台所に立つ機会が多い方におすすめのキッチンです。

 

2. 二型キッチンのメリット

二型キッチンのメリットは以下の3点です。

• 調理スペースが広い
• 動線が短い
• 収納が便利

特にファミリー層など、キッチンに広さを求める方には嬉しいメリットがあります。

各メリットの詳細を詳しく解説します。

 

2-1. 調理スペースが広い

二型キッチンの最大のメリットは、シンク側とコンロ側それぞれに広い調理スペースを設けられることです。

単純にまな板や調理器具を十分に置けるのはもちろんのこと、二人で調理をする時もお互いが邪魔にならず、ゆったりと作業できます。

親子や夫婦など、複数人で調理する機会が多い方には嬉しいポイントです。

また、物を置くスペースも広くなるので食材や調味料、食器などをそれぞれのカウンターに置くことで楽に調理が進められます。

 

2-2. 動線が短い

シンクとコンロが向かい合う配置になるので、振り向くだけで作業を切り替えられるのも大きなメリットです。

水まわりと火まわりが二列に分かれているため、食材を洗う→切る→焼く（煮る）という一連の調理動線が非常にスムーズになります。

通常のI型キッチンであれば、横に移動しての行き来が必要です。

「たった数歩で変わる？」と感じられるかもしれませんが、動線が短くなるとノンストレスで作業できるため、毎日の支度がグッと楽になります。

調理時の移動が少し面倒に感じている方にはおすすめのキッチンです。

 

2-3. 収納が便利

シンク用のカウンターとコンロ用のカウンター、それぞれにキャビネットがあるので収納力が高まります。

食器や食料のストックが多くなりがちな、ファミリー世帯などには特に嬉しいポイントです。

加えて、シンク側には洗剤や食器類、コンロ側には調味料や食器など、頻繁に使う器具を収納すれば調理時の効率も上げることができます。

どちらか一方に追加で戸棚を設置すればさらに拡張が可能です。

見せる収納と隠す収納、両方を作りやすいのでキッチン全体を整理された印象にしたい方にとっては大きなメリットとなるでしょう。

 

3. 二型キッチンの後悔しがちなデメリット

 二型キッチンの後悔しがちなデメリットは以下の3点です。

• 設置にスペースが必要
• 壁側を見て作業するタイミングがある
• 通路が汚れやすい

あらかじめ想定できるデメリットと意外なデメリット、それぞれ解説します。

 

3-1. 設置にスペースが必要

二型キッチンを導入する際の最大の課題は、スペースが必要になることです。

二型キッチンには4.5畳ほどの広さが必要になります。

一列のI型キッチンであれば、最小3畳でも設置が可能です。

キッチンを広めに取ると、その分リビングは狭くなってしまうのでLDK自体の広さも必要になってきます。

LDK全体の広さと二型キッチン、どちらを優先するかも考慮した上でI型と二型、どちらが適切か判断しましょう。

 

3-2. 壁側を見て作業するタイミングがある

片側が壁付けになる場合はコンロかシンク、どちらかでの作業時に壁側を向く時間が発生するデメリットがあります。

完全対面型のキッチンと比べると、リビング・ダイニングにいる家族とのコミュニケーションが取りにくくなることも。

特に小さなお子様がいるご家庭では、キッチンからリビングへの視界が遮られるので不安になるかもしれません。

そのため、小さなお子様がいるご家庭や、単純に壁を向いての作業だと気が滅入る方は再度二型キッチンにして後悔しないかよく考えてみましょう。

 

3-3. 通路が汚れやすい

二列の間が通路になるので、移動する際に水や食材のカスが床に落ちやすくなります。

例えばシンク側から、濡れた食器やザルで洗った野菜をコンロ側に移動させようとすると、通路に水が落ちるのは避けられません。

ワークトップに水が落ちるだけなら簡単に拭き上げられますが、床が濡れてしまうと掃除するのも一手間かかります。

タオルやお盆を添えるのも、それはそれで手間になるでしょう。

掃除が苦ではない方であれば、そこまで大きなデメリットではありませんが毎日の事となるとストレスになりかねません。

あらかじめ把握しておきましょう。

 

4. 二型キッチンを導入する際の注意点

二型キッチンを導入するにあたって注意しておきたいのが、以下の2点です。

• 通路幅を十分に確保する
• ワークトライアングルを意識する

事前に注意しておけばキッチンを配置してからの公開を防げます。

事前に把握しておきましょう。

 

4-1. 通路幅を十分に確保する

二型キッチンを快適に使うためには、二列の間の通路幅を十分に確保することが非常に重要です。

理想的には人がすれ違えるほどの余裕を持たせたいところで、最低でも90～100cm程度の幅は確保することをおすすめします。

通路が狭すぎると、冷蔵庫や食器棚の扉を開けにくくなったり、作業中に冷蔵庫を使おうとした家族とすれ違うのが難しくなるでしょう。

通路幅を取りすぎると、リビングが狭くなってしまいかねないのでバランスを考慮するのも重要です。

 

4-2. ワークトライアングルを意識する

 
冷蔵庫・シンク・コンロは調理中に移動することの多い箇所です。

この3箇所を結んだ三角形を「ワークトライアングル」と呼びます。

三角形の各辺の合計が360cmから660cmの間に収まっているのが理想的なレイアウトです。

それぞれの場所に2歩から3歩で移動できるため使いやすくなります。

I型キッチンの場合は冷蔵庫をキッチンの背後に置けば完成しますが、二型キッチンを採用する場合はワークトライアングルが、少し特殊な形になるので注意が必要です。

基本的にはシンク側、コンロ側どちらかのカウンターの横に置くことでコンパクトな動線を作ることができます。

 

5. 施主支給ならお得にキッチンが導入できる！

施主支給とは、リフォームに必要なキッチン本体を施主である自分で購入し、施工業者に提供して工事をしてもらう方法です。

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そして、工事に関してはプロに任せられるので費用を抑えつつも、安心してリフォームをできるのが施主支給の魅力です。

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まとめ

シンクとコンロを2列に分けて平行に配置する二型キッチン（Ⅱ型キッチン）。

調理スペースが広く、振り向くだけで作業を切り替えられるため動線が短いのが大きなメリットです。

一方で、設置には4.5畳ほどの広さが必要で、壁側を向いて作業する時間ができてしまうデメリットも。

注意点も含めて、自分の家に二型キッチンが向いているかを考えましょう。

実際に導入する際には、お得な施主支給がおすすめです。